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【オシムの提言3】日本はどんな強豪にも勝てる可能性秘めている

[ 2014年2月26日 08:37 ]

ザッケローニ監督のチームづくりは間違っていない

 ザッケローニ監督は前回(10年南アフリカ大会)から若返りもしながら、良いチームをつくってきた。方向性は間違っていない。確信を持って進めばよい。もちろんまだ世界のトップレベルには達していないが、どんな強豪と試合をしても、絶対に勝てないとはいえないチームになった。

 数年前まで日本が世界の舞台に出ていくには、日本代表がW杯などに出場するしかなかったが、現在は欧州でプレーしている選手たちが日本を代表している。毎週の試合に日本人選手が出場し、欧州の観客は、それを見ることで日本のサッカーのレベルを実感している。彼らは日本サッカーのショーウインドーなのだ。以前は日本人が欧州に来ること自体、疑いの目で見られたが、もはや日本人のレベルを疑うものはいない。

 日本人選手は規律や責任感がある。アグレッシブなスタイル、運動能力、戦術理解、技術なども長所だ。これからのサッカーは日本人の持っている要素が必要とされるようになる。日本人こそ、モダンなサッカーに向いている。忘れてならないのは、Jリーグのレベルアップで、日本国内の選手が伸びなければ、欧州で活躍する現在の代表選手の後が続かなくなる。フォルランがC大阪に来たそうだが、彼を手本にしたらよい。ワールドクラスの選手であると同時に人間的にも素晴らしい。

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2014年2月26日のニュース