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さらなる進化目指す新潟FW川又 毛筆でしたためた「日本代表」

[ 2014年2月24日 08:16 ]

練習で苦しそうな表情を見せる新潟FW川又

14年J1注目株 新潟 FW川又堅碁

 昨季、得点ランキング2位の23ゴールを挙げて大ブレークした新潟FW川又堅碁(24)が得点王はもちろん、W杯ブラジル大会日本代表入りを視野に入れている。

 丸刈り頭と鋭くぎらついた目。こわもての印象が強いが昨年の活躍でサインを求めるサポーターの数が増えても嫌な顔をせずに最後まできっちり対応。さらに「寒い中、見に来てくれて」と心優しき好青年なのだ。そのサポーターの期待に応えるための目標はズバリ「日本代表」入りだ。

 利き足が左の川又だが、昨季挙げた23ゴールのうち左足は10、右足は5、ヘディング7、胸1と満遍なく決めることができるのが強み。以前はゴール前で慌てて枠を外すことが多かったが、昨季は落ち着いて相手の嫌なスペースに果敢に飛び込む力強さも備わった。「まだ、動きだしのタイミングとか微調整していかないと」。状況判断、周りとの連係などの課題を挙げる。柳下監督も「自分だけの動きではなく、周りの動きを見てスペースを使えるようになったら代表に絡んでいける」と期待を寄せる。

 ゴール量産で今季は他チームからのマークがきつくなるはずだが「マークはあまり意味がない。瞬時にスペースを見つけられると思うので、ゴール前では関係ないと思う」と強気。癖を読まれる可能性にも「その辺の変化をつけていきたい」とさらなる進化を目指す。

 新年には得意の毛筆で目標をしたためるのが恒例。昨年は「得点王」と書いて3ゴール差で2位に終わった。今年は「日本代表」と書いた。「1試合1点取っていけば得点王、代表入りも見えてくる」。そう信じて戦い抜く。

 ◇川又堅碁(かわまた・けんご)1989年(平元)10月14日、愛媛県出身の24歳。愛媛・小松高から08年、新潟に入団。10年にはブラジル・カタンドゥベンセに半年間期限付き移籍。12年はJ2岡山でプレーし38試合出場18得点。昨季は32試合出場23得点してベストイレブン受賞。1メートル83、74キロ。血液型はB型。

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2014年2月24日のニュース