×

本田また不発 右МFでフル出場、積極シュートも…

[ 2014年2月24日 05:30 ]

<サンプドリア・ACミラン>右サイドで先発しドリブル突破を試みる本田(右)

セリエA第25節 ACミラン2―0サンプドリア

(2月23日)
 ACミランの日本代表MF本田圭佑(27)は23日、アウェーのサンプドリア戦にフル出場したが、不発に終わった。元ブラジル代表MFカカーがベンチスタートとなったこの日も本職でない中盤の右サイドでプレー。積極的に攻撃を仕掛けたが、リーグ戦初ゴールはまたもお預けとなった。試合は2―0でミランが制した。

 トップ下を争うカカーがベンチスタートとなったこの日も本田に与えられたポジションは本職のトップ下ではなく2列目の右だった。チームは19日に欧州CLでAマドリードと対戦。シードルフ監督は中3日で迎えたこの一戦で選手を大幅に入れ替えた。それでもカカーの代役は22歳の若いサポナーラが起用された。

 その中で本田は最近の不調を払しょくするかのように積極的に攻撃に絡んだ。前半12分にはクリアボールを拾って右サイドに流し、その後の展開から先制点が生まれた。前半17分にはドリブルでゴール前中央に攻め入り左足を振り抜いた。シュートはバーの上を越えたが、同27分には右サイドからゴール前のサポナーラに絶妙なスルーパス。直後にはターラブトの左クロスをゴール中央でトラップして再び左足で狙った。シュートはGKに阻止されたが同44分は右サイドで得たFKのキッカーも務めた。

 14日のホーム・ボローニャ戦では、目立った活躍がなく後半21分に交代。ミランサポーターから初めてブーイングを浴びた。過去数々のスターがつけた栄光の背番号10を背負っているだけに、本田自身も「駄目だった時の反動は理解している」と予測していた。

 このまま黙っているわけにはいかなかったが、ポジションを争う存在のターラブトが前半12分に先制点を決めた一方で、本田のリーグ戦初得点はこの日も生まれなかった。後半13分に本田の右ショートCKが2点目につながったとはいえ、アピールには不十分。後半32分には奪われたボールを取り返そうとして警告も受けた。先発した試合はこれで公式戦6試合負けなし(5勝1分け)とし、復調の兆しこそ見せたものの、厳しい状況に変わりはない。

 敵地での勝利を祝う仲間の輪に加わらず、ロッカールームへ向かった。チーム広報が戻るように促しても足は止めなかった。今後も与えられたチャンスの中で結果を出していくしかない。

続きを表示

2014年2月24日のニュース