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フォルラン「全試合努力します」 本気の日本語スピーチ90秒

[ 2014年2月13日 05:30 ]

入団セレモニーで桜色のユニホームに袖を通し、サポーターの声援に手を振って応えるフォルラン

 C大阪に加入するウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)が12日、関西空港着の航空機で来日し、長居スタジアムで入団記者会見に臨んだ。冒頭で1分30秒間にわたって日本語で意気込みを語るなど、その本気度を証明した。すでに1カ月以上も練習を積んでおり、13日から始まる宮崎キャンプに参加する。背番号は「10」に決定。今季公式戦初戦となる2月25日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)初戦・浦項戦での先発出場を目指す。

 強い思いが伝わってきた。C大阪の本拠地で開かれた入団会見。2010年のW杯南アフリカ大会でMVPに輝き、そしてリーガ・エスパニョーラで2度も得点王になったスーパースターが何を語り始めるのか。フォルランの第一声は、報道陣を驚かせ、そしてサポーターのハートをがっちりとつかむ1分30秒間の日本語スピーチだった。

 「こんばんは、日本の皆さん。初めまして、ディエゴ・フォルランです。セレッソ大阪で頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。日本政府、Jリーグの皆さまには、ここでプレーする機会を頂き、感謝いたします。(私は)以前から日本のファンでした。過去に3回、日本に来たことがあります。素晴らしいおもてなしを受けました。たくさんの希望や夢を持って(日本に)来ました。去年、チームは4位までいきました。今年は、良い成績を残せるように全試合、努力します。どうもありがとう。おおきに(全文)」

 日本語を勉強し始めてまだ1カ月ほど。駐ウルグアイ日本大使館の関係者の協力を得て、昨年末に結婚したパース夫人(23)と漢字やひらがなと向き合ってきた。そして迎えた入団会見。超大物とは思えない謙虚さで、C大阪、そして日本で成功したいという本気度を言葉で示した。

 12日、午前8時50分に日本に到着。30時間以上にもわたる長旅の疲れを考慮し、当初はホテルで静養する予定だったものの、正午すぎにはスタッフや選手たちと顔を合わすために大阪市内のクラブハウスを訪れた。選手ひとりひとりと握手を交わし、自己紹介では「優勝しましょう」と決意を披露。瞬く間にチームメートたちの心もつかんだ。

 すでに1カ月以上にもわたって自主トレーニングを積んでいることを明かし、今季公式戦初戦となる2月25日のACL・浦項戦を見据えた。「(体は)いい状態にあると思う。25日の試合に出たいし、可能なら先発で出たい」。関係者によれば、来季以降もC大阪に契約を延長してもらうためにも、今季に懸けているというフォルラン。地球の裏側からやってきた世界屈指のアタッカーが、本気のプレーで大暴れする。

 ◆ディエゴ・フォルラン・コラソ 1979年5月19日、ウルグアイ・モンテビデオ出身の34歳。98年にアルゼンチンのインディペンディエンテとプロ契約を交わし、02年にマンチェスターUに移籍。04年にビジャレアル、07年にAマドリード、11年にはインテル・ミラノへ移籍。12年にブラジルのインテルナシオナルに加入。ウルグアイ代表では23歳でデビューし、通算103試合出場36得点。1メートル81、75キロ。利き足は右。

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2014年2月13日のニュース