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内田 右太腿裏肉離れで長期離脱も 全治不明「時間かかります」

[ 2014年2月11日 05:30 ]

ハノーバー戦で競り合うシャルケのDF内田

ブンデスリーガ シャルケ2―0ハノーバー

(2月9日)
 シャルケの日本代表DF内田篤人(25)が、長期離脱する可能性が出てきた。9日にホームで行われたハノーバー戦で後半終了間際に右太腿裏を負傷。10日に右太腿肉離れと診断された。全治は不明だが、本人は復帰に時間のかかる可能性も示唆。試合では1―0の前半44分に追加点をアシストするなど好調を維持していたが、W杯ブラジル大会を控えるザックジャパンに不安材料が増えることになった。

 問題のシーンは後半43分に起こった。右サイドでボールを持った内田は中に切れ込み、寄ってきた相手DFの股にボールを通した。さらに一歩を踏み出そうとしたその次の瞬間、痛みを訴えその場でうずくまり、交代を求める合図を送った。チームは既に交代枠を使い切っていたため内田はピッチに戻ったが、ロスタイムにケラー監督の指示でベンチに下がった。

 試合後、内田は「肉離れだと分かった」と右太腿裏の状態を説明。過去にも同じ箇所を何度も肉離れしているだけに「ケガは友達みたいなもの」と気丈に話したが、復帰の時期については「いや(時間は)かかりますよ」と長期離脱を覚悟した様子だった。一夜明けて検査を受けると嫌な予感は的中。クラブは全治は明かさなかったが、肉離れと発表した。試合では右サイドをトップスピードで駆け上がり、ペナルティーエリア内でパスを受け、絶妙な折り返しで追加点をアシストした。好調をキープしていただけに、内田にとってもチームにとっても痛い負傷となった。

 所属クラブで出場機会が激減するマンチェスターUのMF香川、本職ではない右サイドでのプレーを強いられているACミランのMF本田。6月に開幕するW杯ブラジル大会を控え、ただでさえ不安材料が多いザックジャパンの主軸だが、さらに不動の右サイドバックにまで長期離脱の可能性が浮上。内田はW杯まで数少ない強化試合となる3月5日の親善試合ニュージーランド戦出場も厳しい状況で、ザックジャパンにとって痛手となる。

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