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キングからキングへ!カズに“王魂”J2得点王で恩返しだ

[ 2014年2月1日 05:30 ]

ソフトバンクの王会長からサイン入り色紙とバットをプレゼントされた横浜FCのFW三浦

 世界の王からの「金言」だ。J2横浜FCの三浦知良(46)は31日、尊敬するプロ野球・福岡ソフトバンクの王貞治球団会長(73)から直筆メッセージ入りの色紙とサイン入りバットをプレゼントされたことを明かした。王会長の現役時代から大ファンだったカズは47歳で迎える今季、J2得点王に輝き、恩返しすることを誓った。

 日本サッカー界のキングに「世界の王」の魂が注入された。互いに寝具メーカーの西川産業とパートナー契約を結んでいる縁で、カズの元に前日、福岡ソフトバンクの王会長から直筆メッセージ入りの色紙とサイン入りバットが届いた。王会長の現役時代の本塁打は、ベーブ・ルースを抜いた715号も世界記録となった756号も鮮明に覚えているだけに、まるで少年のように感激した。

 「王さんから頂いた“現役素晴らしいです”という言葉は本当に重い。がぜん、やる気が出てきた。誰もが知ってるサインは、王さんとペレ(元ブラジル代表の王様)くらい。もうふらふらしていられないよね」。さすがのカズもバットと色紙を持つ手が緊張し、背筋が伸びた。

 王会長によると、プロ野球界でもカズの“引き際”が話題になったことがあるという。選手として、まだ余力のある時期に辞める主義の選手がいる中、王会長は「やれるところまでやるべきでしょう」と話したという。その思いにカズは励まされてきた。

 人間的にも尊敬してやまない。羽田空港で偶然、出会ったことがあり、王会長はカズに気付くとあいさつに来てくれたという。数年前の横浜FCの宮崎キャンプ中、日南市内のサウナでプロ野球の審判団と一緒になったが「審判の方々も、王さんのことを悪く言う人は一人もいないと言っていた」と振り返り、「人間国宝級、スポーツの世界を超えたレジェンド」と目を輝かせた。

 「お宝」を手にしたカズは「J2でホームラン王は無理だけど、得点王でお返ししたいね。王さんには体の方も気をつけていただきたい」と言った。

 現役素晴らしいです――カズは重くてすがすがしいその言葉を胸に刻み、47歳で迎える新シーズンに臨む。

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2014年2月1日のニュース