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本田に“玉突き”ライバル エシエン加入で定位置争い激化

[ 2014年1月26日 05:30 ]

モントリーボ(左)が2列目にコンバートされたら、本田の強力なライバルとなる

 ACミランは26日午後3時(日本時間同日午後11時)、敵地で行われるリーグ戦でカリアリと対戦する。日本代表MF本田圭佑(27)は公式戦2試合ぶりの先発復帰が濃厚。本職のトップ下でピッチに立つ可能性が高いが、クラブは24日にチェルシーからガーナ代表MFマイケル・エシエン(31)を獲得することで合意した。中盤の定位置争いは激化する見通しで、本田にとっては正念場の一戦となる。

 新戦力加入が本田の定位置獲得に影響を及ぼす可能性が高まった。チェルシーから加入で合意したエシエンはボランチだが、25日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙はエシエン獲得で守備的MFのモントリーボが2列目に押し出される予想布陣を掲載。トップ下に入った本田の控えにモントリーボを挙げた。さらにシステムを現在の4―2―3―1から4―3―2―1に変更して攻撃的MFの枚数が減る可能性にも言及。いずれにしても本田のプレーエリアである2列目のポジション争いが激化することは必至だ。

 26日のカリアリ戦で公式戦2試合ぶりの先発復帰が有力視される本田だが、先発した19日のベローナ戦、後半37分から途中出場した22日のウディネーゼ戦(イタリア杯)では得点に絡むことができずに地元メディアから批判を浴びた。モントリーボはイタリア代表ではトップ下でプレーすることもあり、2列目にコンバートされれば強力なライバルになることは確実。本田は「自信がないと10番を要求しないし、駄目だったときの反動も理解している。これが自分が求めていたものだと思うと気持ちがいい」と語っているが、カカー、ロビーニョらを加えたビッグネームとの定位置争いはし烈を極める。

 ピッチ内で早くも正念場を迎えた本田だが、クラブからは営業面での期待も大きい。24日にオーナーの元イタリア首相シルビオ・ベルルスコーニ氏の次女バルバラ・ベルルスコーニ副会長が練習場を訪問。ガゼッタ・デロ・スポルト紙によると、世界のサッカー事情に精通するシードルフ監督とマーケティングで意見交換を行った。アジア戦略の軸には本田の存在があるという。定位置争いに加えて営業面でも期待されるのはビッグクラブの宿命。本田はピッチ内外で結果を求められる。

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