×

徳島 未知の力でJ1残留&定着へ「しつこく守る」

[ 2014年1月16日 05:30 ]

健闘を誓う(左から)窪田、小島、ドミンゲス、広瀬、小暮、孫世桓

 初のJ1に挑戦する徳島が15日、徳島・板野町で新加入選手の会見を開いた。注目はこの日に獲得が発表されたブラジル人FWクレイトン・ドミンゲス。柏に所属し11年にMVPを獲得したレアンドロの実弟だ。

 「兄から情報は聞いている。自分もMVPのチャンスがあるかもしれない」と意気込んだ。

 その実力はベールに包まれている。兄譲りのスタイルとの触れ込みだが、目立った実績はなく海外挑戦も初だ。しかし、このブラジル人MFが今季の徳島を象徴する存在といえる。J2の3番目で昇格したチームは昨季まで4年連続で降格。昇格プレーオフを制した徳島は過去の事例から残留の方策を練り、未知の可能性に託すことを決断した。

 中田強化部長は「ほかのチームと同じことをしては残留、定着は難しい。年齢の高い選手は頭打ちになる」と説明する。当初はDF増川(神戸)やMF小笠原(鹿島)らベテランが獲得候補に挙がっていたが、最終的にはデータが少なく、のびしろが大きい若い力の爆発力に懸けた。小林監督も「しつこく守るところで若い力は必要」と声をそろえる。予算規模はJ1最小クラス。他チームに知られていない未知の魅力を武器に残留を成し遂げる。

続きを表示

2014年1月16日のニュース