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2点リード守れず…準決勝まで4試合無失点の星稜が決勝で3失点

[ 2014年1月13日 17:03 ]

決勝で富山第一に逆転負けし、準優勝のメダルを胸に引き揚げる寺村(手前)ら星稜イレブン

第92回全国高校サッカー選手権大会決勝 富山第一3―2星稜

(1月13日 国立)
 初戦(2回戦)の一条(奈良)戦から準決勝の京都橘(京都)戦まで4試合連続無失点を続けていた星稜だったが、最後は3点を失い初優勝を逃した。

 残り5分まで試合の主導権を握っていたのは星稜だった。前半34分、MF寺村(3年)が右足でゴール左隅にPKを決めて先制。ちょうど日本時間のこの日早朝にセリエAデビューを果たしたOB、本田圭佑(27=ACミラン)と同じ「星稜の10番」を背負う主将の先制点で勢いづくと、後半25分には、FW仲谷(3年)の左クロスをFW森山(2年)が頭で決めて2点リードを奪った。

 だが、史上初の“北信越対決”となった決勝戦はそうは簡単に終わらなかった。後半41分、星稜が今大会5試合目にして初の失点を喫し、現J1川崎Fの中沢聡太(31)らを擁して第78回大会を制した市立船橋(千葉)以来14年ぶりの無失点Vを逃すと、ロスタイムに入った後半48分には痛恨のPKを与えて同点。10分ハーフの延長戦も終了寸前となった延長後半9分にスーパーゴールで決勝点を失った。

 勝利まで残り8分間で2点差を追いつかれて延長戦に入り、PK戦突入を目前にして初優勝をさらわれた河崎護監督(54)は、ベンチで固まったまま動けず。「いい試合だった。選手たちをほめてやりたい」と絞り出すのがやっとだった。

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