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香川 5戦ぶり出場もアピール失敗…トップ下生き残りへ試練続く

[ 2013年12月29日 05:30 ]

ノリッジ戦で5戦ぶりに先発出場したマンチェスター・ユナイテッドの香川(左)

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(24)が28日、敵地で行われたノーリッジとのリーグ戦で公式戦5試合ぶりの出場を果たした。中盤の左サイドで先発したものの、今季初ゴールはならなかった。26日のハル戦から中1日という過密日程で巡ってきたチャンスだったが、後半24分に交代。1―0で勝ったチームがリーグ戦4連勝、公式戦6連勝と調子を上げている中、香川にとって先発定着に向けたアピールとはならなかった。

 ため込んでいた鬱憤(うっぷん)をピッチにぶつけた。スタート位置は左サイドだったが、積極的にトップ下に入ってプレー。前半6分にこぼれ球をひろってシュート性の左クロスを送ると、同39分に中央をドリブル突破して好機をつくった。守備でも同15分にスライディングするなど体を張った。最近3試合はベンチで出番なし。久々に巡ってきたチャンスを逃したくない、という気持ちがプレーに表れていた。

 今季は無得点でアシストもなし。今月8日付のデーリー・スター紙では「移籍してから周囲の期待を強く感じたが、それに応えられていない」と危機感を口にしていた。4日のエバートン戦まで公式戦3試合連続で先発。レギュラー定着かと思われた矢先に体調を崩してしまった。エバートン戦後に自宅で体調不良を訴えて駆けつけた救急隊から治療を受けた。モイーズ監督は「ウイルス性のもので吐き気をもよおして体調を崩した」と説明。その後の出番は10日の欧州CLシャフタル・ドネツク戦だけで最近4試合は出番がなかった。

 一方でポジションを争うヤヌザイ、ヤングが21日のウェストハム戦でそろって得点するなど結果を残した。さらに26日付の英各紙はマンUが1月に攻撃的MFを補強すると報道。候補に挙がっているドイツ代表MFロイス(ドルトムント)、スペイン代表MFコケ(Aマドリード)ら大物が加入すれば、控えどころか放出要員になる危険性もある。生き残りには結果が必要だったが、後半3分に足を滑らせてハンドの反則で絶好のチャンスを逃すなどまたも不発。不完全燃焼のまま後半24分にピッチを離れた。

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2013年12月29日のニュース