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横浜 マルキ後釜は得点王 磐田・前田に正式オファー

[ 2013年12月19日 05:30 ]

横浜が獲得を目指す前田

 今季最終節で優勝を逃した横浜がJ2に降格する磐田のFW前田遼一(32)に正式オファーを出したことが18日、分かった。今季16得点を挙げたエースFWマルキーニョス(37)の退団が既に決定。来季優勝への“切り札”として09、10年と得点王に輝いているストライカーに白羽の矢を立てた。

 00年のプロ入り以来、磐田一筋でJ1通算137点を誇る前田に対し、横浜が正式オファーを出した。今季の前田は自らがシーズン最初にゴールを決めた相手が6年連続でJ2に降格していたことから「デスゴール伝説」と騒がれて、マークが厳しくなった。そのためか波に乗りきれないまま年間9ゴールで終了。5年連続の2桁得点を逃し、チームもクラブ史上初となるまさかのJ2降格を味わった。

 それでも、横浜は20得点を決めた09年、17得点をマークした10年と2年連続で得点王に輝いた得点能力は来季33歳を迎えるベテランになっても健在と判断。ポストプレーで起点となれる上、周囲を生かす動きにもたけており、獲得に乗り出した。

 横浜は11年のオフにも前田に正式オファーを出したほか、それ以前にも触手を伸ばしている。関係者によれば来季で3年目を迎える樋口監督が特に前田の能力を高く評価しているという。

 前田は最近こそ日本代表に招集されていないものの、ザックジャパンでは6月のコンフェデ杯まで1トップでプレーし、実績を残した。来季のパフォーマンス次第ではW杯出場の可能性も残されている。前田と磐田との契約は来季も残っており、移籍には移籍金が必要となるが、日本屈指のストライカーの決断に注目が集まる。 

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2013年12月19日のニュース