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“川崎山脈”DF伊藤が引退発表「天皇杯を獲って辞める予定」

[ 2013年12月4日 17:03 ]

 J1川崎Fは4日、DF伊藤宏樹(35)が今季限りで現役を引退すると発表した。

 伊藤は新居浜工、立命館大を経て2001年に当時J2だった川崎F入り。以来、1度も移籍することなくプロ生活13シーズンのすべてを川崎Fで過ごした。昨季まで長い間キャプテンを務め、MF中村憲剛(33)らからも慕われる“兄貴分”的存在。甘いマスクで女性ファンも多く、関塚隆監督(53=現J1磐田監督)時代に主に3バックを組んだDF箕輪義信(37)、DF寺田周平(38)との平均身長1メートル80を超えるトリオは“川崎山脈”の異名を取り、相手チームから恐れられた。箕輪、寺田ともにすでに引退。“川崎山脈”最後の現役選手として奮闘したが、ついにスパイクを脱ぐこととなった。

 J1、J2を通じて、ここまで389試合(J1通算235試合、J2通算154試合)に出場し、9得点(J1通算4得点、J2通算5得点)。今季はここまで22試合0得点。

 伊藤は、「ここ数年考えていたが、タイトルを獲っていないことがひっかかっていた」とし、「体のイメージがついて来なくなった」と体力の衰えから引退を決意したことを告白。ただ、今季はチームが天皇杯でベスト8に残っており、「天皇杯を獲って辞める予定。ケンゴ(中村)からカップを奪い取って掲げたい」と公私ともに仲のいい中村主将の名前を出して、茶目っ気たっぷりに悲願のクラブ初タイトルを口にした。

 なお、クラブは今季最終戦となる7日の横浜戦(等々力)後、伊藤の引退セレモニーを行う。

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2013年12月4日のニュース