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俊輔「最初から飛ばしていく」磐田戦で先発復帰へ!

[ 2013年11月23日 05:30 ]

かかとで華麗なトラップを見せる横浜MF中村

 J1第32節は23日、各地で9試合を行い、首位・横浜はアウェーで磐田と対戦する。胆のう炎から20日の天皇杯で戦列に戻ったMF中村俊輔(35)は磐田戦で先発復帰が決定。優勝請負人のFWマルキーニョス(37)がチームの気の緩みを指摘する中、両ベテランがチームを引き締め直し、04年以来9年ぶりのリーグ優勝へとけん引する。

【J1順位表】

 頼れるエースが帰ってくる。胆のう炎で前節の名古屋戦を欠場した中村が、磐田戦で先発復帰することが確実となった。この日も全体練習後に最後まで一人シュート練習を行い調整。「90分間最後まで(離脱)前みたいに走れるか分からないけど、そういう時はメンタル。これまでの経験、感覚を生かして最初から飛ばしていく」と訴えた。

 1日に胆のう炎で緊急入院。一日3食で計16食の絶食を強いられた。7日に退院したが10日の名古屋戦を欠場。今季初めてエースを欠いたチームは1―2で敗れ、2位・浦和に勝ち点1差に迫られる苦境を招いた。それでも順調に回復し、12日には「チームに迷惑を掛けた」という思いから焼き肉店での決起集会で支払いを全額負担した。

 20日に天皇杯4回戦のJFL長野パルセイロ戦で途中出場して戦列に復帰。延長までもつれる展開で予定より長い計61分間の出場となったが、中2日で迎える今回の磐田戦にも「腿が張っているけどいい感じ」と完全復活に手応えを強調した。

 中村とともにチームを引っ張ってきたFWマルキーニョスも、優勝のために負けられない一戦に向けて一肌脱ぐ。03年に横浜で、07~10年に所属した鹿島では3連覇と計4度のリーグ制覇を経験する優勝請負人。20日の天皇杯ではJFL相手に苦戦したとあって、チームの緩んだ雰囲気に「もう優勝したかのように思っている選手もいる」とばっさり。「あしたは決勝戦のような気持ちで試合に入れるようにみんなに話したい」とミーティングでチームメートにカツを入れる考えを示した。中村も「何とか勝ちたい。前半でリードされても90分間で勝てばいい。自分もその中で決定的な仕事をしたい」と闘志を燃やした。勝負どころを知る両ベテランが、横浜をタイトルに導く。

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2013年11月23日のニュース