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ザックJ 国内組“最後の審判”来年4月にミニ合宿敢行

[ 2013年11月22日 05:30 ]

欧州遠征から帰国したザッケローニ監督

 ザックジャパンが来年4月に国内組のラストサバイバル合宿を行う。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)らスタッフが21日、遠征先のベルギーから成田着の航空機で帰国。原博実強化技術委員長(55)はW杯メンバー発表前最後の見極めとしてJリーグ勢だけを対象とした合宿を張るプランを明かした。

 国内組にとっては夢舞台を懸けた3日間となる。原委員長は「4月くらいにタイミングがあればやりたい。1、2日目で戦術確認して、3日目に大学生と45分ずつ練習試合を行うとか」と2泊3日を想定した短期合宿の開催を示唆。来月の技術委員会、強化部会で日程を調整することになった。

 今回の欧州遠征に招集された国内組は10人。W杯本大会でも同数程度と見込まれる。FIFAのカレンダーでは来年3月5日にAマッチデーが設けられているが、それ以降は5月まで国際Aマッチの予定が組めない。冬もリーグ戦のある欧州組に対してJリーグは3月の開幕。アピールチャンスの少ない国内組にとっては開幕後のパフォーマンス、そして、4月に組まれる合宿が最後のアピールチャンスとなる。

 合宿には今遠征同行メンバーに加えて、長らくザックジャパンの先発に名を連ねたFW前田(磐田)やDF栗原(横浜)ら“古株組”、7月の東アジア杯に出場したDF鈴木(柏)やFW工藤(柏)ら“若手組”。さらに今季21点と成長著しいFW川又(新潟)、得点王争いで24点でトップを走る大久保(川崎F)らが初めて招集される可能性も高い。またリオ五輪を目指すU―22の手倉森ジャパンとの合同合宿も検討されており、狭き枠を25~30人ほどで争うことになりそうだ。

 原委員長は「Jリーグが開幕して1カ月くらいで、調子の良い選手もいる。(新顔でも)呼んでみると“良いな”というのもある」と説明。今遠征でもJリーグで好調の大迫(鹿島)がオランダ戦で1得点1アシストし、山口(C大阪)は2試合とも先発した。本大会でも国内組の活躍は不可欠で、競争心をあおりチームの底上げを図る意図もある。桜の季節のサバイバル。国内組には“サクラサク”か“チル”かの熱い戦いとなる。

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