×

W杯優勝争いの軸は王国ブラジル、日本の現実的目標は8強入り

[ 2013年11月22日 06:39 ]

ブラジルW杯出場32カ国決定

 優勝争いの軸となるのはブラジルだ。チーム強化に必要な真剣勝負の予選がなく、ポイント係数が低い親善試合が中心でFIFAランクは11位に低迷。開催国ならではの苦難もあったが、W杯前哨戦となった今夏のコンフェデ杯は圧倒的な地元の後押しを受け、決勝ではスペインを破った。ネイマールを軸に充実の布陣を経験豊富なフェリペ監督が率いる。攻守のバランスを意識したリアリズムで02年日韓大会を制した指揮官が持つ結果重視の哲学は、今回もライバルを悩ませるはずだ。

 王者スペインは強さに陰りが見えるが、世代交代の見極めとピークを合わせる調整ができれば連覇も夢ではない。攻撃路線を推し進めるドイツはバランスが取れた布陣で攻守に安定。欧州2強がブラジルと頂点を争う。

 アルゼンチンは破壊力抜群の攻撃陣を誇るが、大黒柱メッシに故障が続いている点が不安。イタリアは伝統の堅守と強力FWがかみ合うか。ほかにオランダやイングランド、ウルグアイなどが優勝を狙う。日本は守備再構築で16強に入った10年南アフリカ大会から攻撃的なパスサッカーで進化を実証できるか。8強入りが成功の目安となる。

続きを表示

2013年11月22日のニュース