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大迫、クラブ初シーズン2度目の4戦連発!逆転Vつないだ

[ 2013年11月11日 06:00 ]

<湘南・鹿島>後半45分、シュートを決め喜ぶ大迫(中)

J1第31節 鹿島2―1湘南

(11月10日 BMWス)
 4位・鹿島は日本代表FW大迫勇也(23)が後半ロスタイムに決勝点を挙げて湘南を2―1で破った。J1は名古屋に1―2で敗れた首位・横浜から鹿島まで、4チームが勝ち点3差で優勝を争う白熱した展開となってきた。

 最後にドラマが待っていた。4分と表示された後半ロスタイムの1分。鹿島は左サイドを突破されて同点弾を許した。逆転Vに望みをつなぐためには勝ち点3が絶対条件だ。優勝が絶望的となったかに思われたが、失点から約30秒後に劇弾が生まれた。大迫が西の浮き球のパスのこぼれ球に反応。左サイドでボールを持つと、DFをかわして右足で右隅に流し込んだ。4位ながら首位・横浜と勝ち点3差に迫り、その間に4チームがひしめく大混戦を演出した。

 「タイミングをずらして冷静に打つことができた。ロスタイムは4分と出ていたので、まだチャンスはあると思っていた」。4試合連続の今季18得点目。21~24節にも連続ゴールを記録しており、1シーズン2度の4戦連発はクラブ史上初の快挙となった。後半33分の左ポスト直撃の一撃など放ったシュートは両チーム最多の5本。それでも前半34分に退場者を出した相手に苦戦を強いられたこともあり「相手が10人になってダラッとしてしまった。優勝を目指しているので、残り全部勝たないと意味がない」と気を引き締め直した。

 11日には日本代表として欧州遠征に出発。当初は一度、鹿嶋市内に戻り、成田市内のホテルに向かう予定だったが「1時間ムダになることに気付いた」と急きょ試合会場から直行。荷物にスパイクを入れ忘れて車に乗ろうとして直前で気付き「旅行に行くところだった」と笑うなど大物ぶり?も発揮した。「勝って代表に行けるのは気分的に良いけど、代表はまた違うからね。相手も強いし、ゴール前で集中したい」。ザックジャパンは最近2試合連続で零敗中。勢いに乗る鹿島のエースには、低迷する代表の閉塞(へいそく)感を打破する雰囲気が漂っている。

 ≪日本人6人目≫鹿島FW大迫が後半ロスタイムに決勝ゴール。これで28節から4試合連続ゴール。21~24節でもマークしており今季2度目だ。4試合以上の連続ゴールを年間2度以上達成したのは大迫が通算18人目(三浦知良が2度記録)。日本人では福田正博(浦和=95年)三浦知良(V川崎=95、96年)永島昭浩(神戸=97年)福田健二(名古屋=98年)中山雅史(磐田=98年)に次いで15年ぶり史上6人目、鹿島では初めてだ。

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2013年11月11日のニュース