×

岡崎 華麗ループで9戦ぶり先制弾!ブンデス初の2発で勝利貢献

[ 2013年10月27日 06:00 ]

ブラウンシュバイク戦で2ゴールを決め、パクチュホ(右)と喜ぶマインツの岡崎

ブンデスリーガ マインツ2―0ブラウンシュバイク

(10月26日)
 ブンデスリーガ第10節は26日に各地で行われ、マインツの日本代表FW岡崎慎司(27)はホームのブラウンシュバイク戦にFWで先発し、ドイツ移籍4年目でリーグ戦初の2ゴールを挙げた。前半8分にループシュートで今季2点目となる先制点を奪うと、後半23分にも追加点。2―0の勝利に貢献した。

 90分間、走り切った。心地よい疲労を感じながら岡崎は笑顔を見せた。 「ゴールを狙い続ける自分らしいプレーができた。1点目は右足のアウトサイドで、感覚で打った。裏を狙うということを、チームとしても狙っていた。2点目は速攻で走りきって良かった」

 貪欲にゴール前に飛び込む持ち味を存分に発揮した。まずは前半8分。DFディアスのロングボールに反応して相手DF裏に抜け出す得意の形をつくると、右足ワンタッチでふわりと浮かせた。飛び出してきた相手GKの頭上を越すループ弾で先制点を挙げた。

 今季開幕戦以来、リーグ戦9試合ぶりの今季2点目で勢いに乗ると、後半23分だ。右クロスに走り込み、最後は味方からの横パスを押し込んだ。ブンデスリーガで自身初のマルチゴール。最近6試合で1分け5敗と苦しんでいた14位のチームに7戦ぶりの白星をもたらした。

 活躍の裏にあったのは危機感だ。19日のバイエルンM戦は今季初めての出番なし。日本代表の欧州遠征直後で疲労も考慮されたが、「決めるべきところで決めていれば先発で使われた。保証された定位置などない」とゴールから遠ざかっていることを気にしていた。昨季はシュツットガルトで1点と低迷。主に中盤で起用されたため「FWとして勝負したい」と新天地にマインツを選んだが、やっとストライカーとしての仕事を果たした。8月以来の勝ち点3に「チームが一つになった。それが勝利の要因」と言葉を弾ませた。

 日本代表では歴代4位の35点を挙げ、3位の原博実(現日本協会技術委員長=37得点)まであと2点に迫っている。やっとトンネルを抜けたザックジャパンの得点王。オランダ、ベルギーと対戦する11月の欧州遠征に向けても、岡崎の復活は頼もしい。

続きを表示

この記事のフォト

2013年10月27日のニュース