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イタリア名物記者が移籍の真相語る「本田とミランの契約は覆せない」

[ 2013年10月19日 10:27 ]

来年1月からミランの一員になることが濃厚な本田

 イタリアの名物記者が本田圭佑(27=CSKAモスクワ)とACミランとの関係について語った。1月の移籍期間に向けて複数のクラブが獲得に乗り出すという臆測も飛び交う中、コリエレ・デラ・セラのアルベルト・コスタ記者が移籍交渉の舞台裏を明かした。

 本田とミランの契約書は既にレガ・カルチョ(イタリアリーグ連盟)の“金庫”に収められています。他クラブがそれを覆すことはできません。

 複数の英紙が先日、本田がトットナムに移籍する可能性があると報じました。つまり、本田がCSKAモスクワとの契約が切れる来年1月に、一時内定したと報じられたACミラン以外のクラブを選択する可能性を示唆したんですね。ただ、それは事実とは全く異なります。本田はミランを裏切ることはないはずです。それは本当にシンプルな理由から。ミランが双方のサインが入った契約書を既にレガ・カルチョに提出しているからです。

 FIFAの規則では選手は契約満了の6カ月前から他クラブと交渉し契約を締結することが可能。本田とミランはこのルールを利用したというわけです。そのために本田はCSKAからオファーされた契約延長も拒否しました。登録が可能となる来年1月1日にそれは隠すことのない事実となるはず。

 ミランは今季、オーナーのベルルスコーニ氏の指示のもと、トップ下を置く布陣への変更を決断。そこでアッレグリ監督が獲得を熱望したのが、本田でした。CSKAモスクワが認めなかったため、今夏の移籍はかなわず、仕方なく年俸の高いカカーを獲得しました。本田はカカーの獲得に不安を見せたという噂も聞きましたが、ミランは一貫して本田が第一です。来年1月から満を持してミランの一員としてプレーすることになるでしょう。

 ▼アルベルト・コスタ ミラノ出身。イタリアでもっとも権威のある日刊紙コリエレ・デラ・セラの名物記者。30年近くにわたってACミラン、イタリア代表を中心に取材。W杯は8回、欧州選手権も7回取材している。

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2013年10月19日のニュース