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横浜 ホームで首位・広島戦 大一番に俊輔「完封できれば」

[ 2013年10月19日 06:00 ]

シュート練習を行うマルキーニョス(左)と中村

J1第29節 横浜―広島

(10月19日 日産ス)
 J1リーグは19日、各地で9試合を行い、2位の横浜は勝ち点53で並ぶ首位・広島をホームに迎え、大一番に臨む。エースMF中村俊輔(35)は昨季J1王者の攻略法を披露。日本人歴代最高防御率を誇るGK榎本哲也(30)はクラブ記録となるリーグ戦4試合連続完封を誓った。エースの頭脳と鉄壁の守備で首位攻防戦を制し04年以来9年ぶりのリーグ優勝を引き寄せる。また、勝ち点51の3位・浦和は同50の4位・鹿島と敵地で対戦。V戦線へ生き残りを懸ける。

 秋晴れの強い日差しが照りつける中、イレブンは翌日に迫った大一番に向け気の引き締まった表情で調整を行った。相手は連覇を狙う広島。エース佐藤を中心とした攻撃をいかに封じ込むかが勝負を分けることになる。

 中村の頭の中には既に対策がきっちり描かれている。広島は基本システムが3―6―1ながら、攻守でシステムを使い分けてくるのが特徴。広島が攻撃的に来る時については「(システムが)4―5―1みたいになって的が絞りづらい」と警戒。「2シャドー(1トップの後ろの高萩、石原)にボールが入った時に、ストッパー、サイドバックが守備に神経をとがらせないとやっぱりやられると思う」と守備でのポイントを挙げた。

 また、相手が守備を固める際には5―4―1と後ろに人数をかけてくる。「広島が守ってきた時に無理に攻めると網に引っ掛かる」と、苦し紛れの横パスなど強引な攻めは危険と強調。ボールを失えば、一転、カウンターの危機にさらされる。その上で「2列目で得点を取れるように意識したい」と自身も含めた2列目選手の縦への動きが鍵を握るとした。

 チームは現在、リーグ戦で3戦連続無失点中。ここまで166試合に出場し1試合平均失点が1・05と日本人最高の数字を誇る守護神・榎本は「センターバック2人(中沢、栗原)、ボランチの2人の距離間が良い」と守備陣との連係が鉄壁のディフェンスにつながっているという。広島戦でも完封すれば、昨年達成したクラブ記録に並ぶ。「点を取られなければ負けない。広島を完封できれば気持ち良い」と今後を占う決戦に力を込めた。

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2013年10月19日のニュース