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成績不振でもザックでW杯へ!!原委員長は監督解任を否定

[ 2013年10月18日 06:00 ]

帰国した日本代表のザッケローニ監督

 欧州遠征でセルビアとベラルーシに連敗した日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)と国内組の選手が17日、帰国した。最近の不振によりイタリア人指揮官の進退を問う声も浮上する中、日本協会の原博実技術委員長(54)は14年W杯ブラジル大会まで指揮を任せる方針を示唆。11月の欧州遠征からの巻き返しに期待を寄せた。

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 W杯予選敗退国にまさかの連敗。ザッケローニ監督の進退を問う声が増す中、成田着の航空機で指揮官らとともに帰国した原技術委員長は、解任の可能性を真っ向から否定した。「この前の試合だけを見たらいろいろ言われても仕方がないと思う」と不振を認めながらも、指揮官の去就については「何かそういう雰囲気だから、1、2試合を見て考えるとかは全くない」と説明した。

 ザッケローニ監督は11年1月のアジア杯を制覇。W杯予選も世界最速で突破を果たし、周囲の期待は膨らんだ。だがコンフェデ杯は3戦全敗。8月14日のウルグアイ戦も2―4と大量失点で敗れた。今回の遠征は2試合とも無得点に終わったことで、期待は一気に不安へと変わっていった。

 指揮官と直接会話をした大仁会長は「悪いところが分かれば対処しようもあるが、何となくうまくいっていないのが最大の問題」と苦境に立たされた指揮官の胸の内を代弁した。W杯まで残り8カ月。監督交代ならカンフル剤になるのは間違いないが、積み上げてきたものを白紙にして一から出直すにはリスクが大きいという考えも見え隠れする。

 不振続きで監督と選手の信頼関係が崩壊することも危ぐされるが、原技術委員長は「選手も監督のせいにしていない。監督も選手が悪いと言っているわけではない。そこにブレはない」と否定した。強豪のオランダ、ベルギーと対戦する11月の欧州遠征に向け「もっとやらなければいけないと一番感じているのは現場。必死にやってくると思います」と期待した。

 10年南アフリカ大会の岡田ジャパンは、W杯直前に4連敗したが、守備的戦術への変更も奏功して本大会で16強入りした。W杯本大会までの“約束手形”を得たザッケローニ監督が周囲の批判を覆すためには、やはり結果で応えるしかない。

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