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前園氏 1年前にも飲酒トラブル…涙の謝罪「酒断つ」

[ 2013年10月15日 06:00 ]

ヒゲをきれいに剃り、神妙な表情で会見に臨む前園氏

 タクシー運転手に暴行して警視庁玉川署に逮捕されたサッカー元日本代表の前園真聖氏(39)が一夜明けた14日、処分保留で釈放され、都内で会見した。被害者との示談が成立した前園氏は目に涙を浮かべ「やってはいけないことをやってしまった。申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げて謝罪。昨年10月にも飲酒トラブルを起こしていたことを明かし「酒は断つ」と誓った。

 午前7時40分ごろ、送検された前園氏は、グレーのスエットに茶色のサンダル姿で玉川署を出た。疲れ切った表情の顔には無精ひげ。終始うつむいていた。

 一方、前園氏の代理人と所属事務所社長は、被害男性の勤務先を訪れ謝罪。被害者のタクシー運転手(45)とは午前9時に示談が成立した。前園氏は正午すぎ、処分保留で釈放され、都内での会見に臨んだ。

 午後4時すぎ、前園氏はトレードマークのヒゲをそり、黒のスーツ姿で登場。赤く腫らした目に涙を浮かべ「私の軽率な行動により被害者の方をはじめ、たくさんの方々にご迷惑を掛けた」と話すと、約5秒間深々と頭を下げた。

 勤務明けだった被害者の男性には電話で謝罪したといい「逆に、僕を心配してくれるような言葉をかけていただいた。一日も早くお会いして直接謝罪をしたい」と神妙な表情で話した。

 泥酔しタクシーの運賃を払わず、呼び止める運転手を殴る蹴るという蛮行。元代表選手として、試合解説などを行っている自らの立場に触れ「暴力は本当にやってはいけないこと。サッカーのことを語ったりメディアに出るのはやるべきではない」とテレビなどの活動は当面自粛するとした。サッカースクールなどの仕事は各方面と調整の上、決めるという。

 また会見で報道陣から、過去の飲酒トラブルを聞かれると「昨年10月にも飲酒後、タクシー運転手とトラブルを起こしていた」と初めてではないことを明らかに。「(運転手の)物の言い方などに腹を立て、強い言葉を言った」と経緯を説明。このときはタクシーを手配した知人に運転手が苦情を入れ、前園氏本人が直接謝罪し解決した。

 会見したこの日は、もともと香川県でサッカースクールがあり「酒で仕事を飛ばすとは…」と痛恨の面持ち。「言い訳できない。飲もうが飲むまいが、しっかりしなければいけない」と言った上で「断ちます。お酒は」と強い口調で宣言。ちょうど1年前に起こした愚行を反省していれば“マイアミの奇跡”のヒーローは、こんな恥をさらさずに済んでいた。

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