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過密日程…足が止まった 柏、痛すぎるホーム4失点

[ 2013年9月26日 06:00 ]

<柏・広州恒大>終了のホイッスルに頭を抱える工藤

ACL・準決勝第1戦 柏1―4広州恒大

(9月25日 柏)
 柏は25日、ホームで広州恒大(中国)に1―4で完敗した。前半10分にMFジョルジ・ワグネル(34)の直接FK弾で先制したものの、追加点のチャンスを逃すと後半に急失速して4失点。過密日程に苦しむ中で痛恨の逆転負けを喫した。10月2日にアウェーで第2戦を残すとはいえ、崖っ縁に追い込まれた。

 柏に厳しい現実が突き付けられた。前半を1―0で終える理想的な展開も、後半に入ると次々とゴールを許して4失点。逆転での決勝進出には、4点差の勝利か5得点以上の3点差勝利が必要で、極めて厳しい状況に追い込まれた。

 「崩されたというよりは集中力を欠いた失点。弱さが出た」と栗沢は嘆いた。中盤の底で守備を締める主将の大谷を出場停止で欠きながら、前半は前線からの守備や球際での激しいプレーで奮闘。前半10分にジョルジ・ワグネルのFK弾で先制した。しかし、後半に入ると不用意なミスからボールを失う場面が増え、13分にクリアミスから失点。徐々に足が止まり、押し込まれる場面が続いた。カウンターからの失点に課題のセットプレーで集中力を切らせるなど力尽きた。

 「後半は全体的に足が止まった。引いて守ってもボールを奪った時に前に出る力がない。あんなに(運動量が)落ちるとは」と近藤。ナビスコ杯も4強に残るなど過密日程に苦しみ、JIクラブ最多の今季公式戦42戦目となったこの一戦を中2日で迎えた柏に対して相手は中6日だった。ネルシーニョ監督は「言い訳になるが、事実は中国、韓国、イラン(のチーム)は(準決勝第1戦直前の)リーグ戦を休んでいるということ」と指摘。10月2日に第2戦を控える中、28日のJ1・新潟戦の延期を求めるJリーグへの要請は24日に却下されたばかりだが「他の日に当てはめることは可能と思うんですが」と漏らした。

 逆転は困難ながら、最後まで声援を送り続けてくれたファンを裏切るわけにいかない。近藤は疲れた表情ながらも「一点一点返していけば…。諦めることはない」とイレブンの言葉を代弁した。

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2013年9月26日のニュース