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本田自身初3戦連発!!“格上”ガーナに3発逆転勝ち

[ 2013年9月11日 06:00 ]

<日本・ガーナ>後半、オーバーヘッドでシュートを放つ本田

キリンチャレンジ 日本3―1ガーナ

(9月10日 日産ス)
 FIFAランク37位の日本代表は同24位で10年W杯南アフリカ大会でベスト8のガーナ代表と対戦。前半に先制を許したが、後半に香川真司(24=マンチェスターU)が同点ゴールを決め、遠藤保仁(33=G大阪)本田圭佑(27=CSKAモスクワ)も得点し3―1で逆転勝ちした。本田は自身初となる3試合連続のゴール。今夏のACミラン移籍は実現しなかったが、試合後にはミラン以外にも移籍する可能性を示唆。日本代表は、10月には欧州に遠征して強化試合に臨む。

 どんなに会心のゴールを決めても表情を変えない男が、別人のように顔を紅潮させ、体を躍動させた。2―1の後半27分だった。遠藤の左からのFKを本田は頭でねじ込んでダメ押し弾。自身初となる3試合連発。しかも2試合連続の「頭」だ。6万観衆の歓声が湧き起こると同時に、本田は両手を激しく上下に振り下ろした。大相撲の高見盛(現振分親方)の気合注入パフォーマンスのように、上下運動を10回。異様なまでのはしゃぎぶりだ。

 伏線があった。前半29分。柿谷のグラウンダークロスに左足で合わせたが、大きくバーを越えた。GKもいない無人ゴールを外し、思わず天を仰いだ。汚名返上のゴールに強靱(きょうじん)な精神力の持ち主もさすがに「(失敗して)引きずった」と照れくさそうに振り返った。後半15分には左からのクロスをオーバーヘッドで見せた。19分には、遠藤の逆転弾をアシスト。この日も得点だけではなく、ピッチ上でザックジャパンの支柱になった。

 ACミランへの今夏の移籍は実現せず、CSKAモスクワの選手として12月末まで所属することが決定している。本田サイドとミラン側では冬の移籍で合意しているが、試合後に新たな意向を明かした。最初は英語で受け答えをし、「今後のことは何も分からない。ロシアでのチャンピオンシップ、欧州CLに集中している。ミランのことは分からない」と意味深発言。続けて「俺にはチャレンジが必要。たくさんの選択肢がある。たくさんのクラブを比較したい」とミラン以外の移籍の可能性を口にした。7日(日本時間8日)には20年の東京五輪開催が決定。本田も初めて公の場で、スポーツの祭典に関して口を開いた。

 「オリンピックも決まりましたし、皆で力合わせて前を向いてやっていきましょう。自国開催について、僕はまだ一度も“出たい”とは言っていない。でも出ようかな、と考えさせられる大会であることは間違いない」。7年後、34歳になるが「非常に難しいけど、イメージはしている」と笑った。

 11日にはロシアへ戻り、CSKAモスクワの一員としての戦いが待っている。今後の日本代表の活躍次第でビッグクラブ移籍の可能性も膨らむだけに、早く会心の笑顔を見てみたい。

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