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神戸連敗止めた!森岡 先制弾&決勝点演出で監督解任危機も救う

[ 2013年8月22日 06:00 ]

<神戸・東京V>後半2分、決勝ゴールを決めたマジーニョ(左)と喜び合う森岡

J2第30節 神戸2-1東京V

(8月21日 ノエスタ)
 連敗止めて、解任危機も乗り越えた。J2第30節は各地で11試合があり、神戸はホームで東京Vに2―1と快勝。連敗を2で食い止め、負ければ進退問題が浮上する可能性もあった安達亮監督(44)は会心の笑みを見せた。首位のG大阪はアウェーで鳥取を7―1と下して、勝ち点を66まで伸ばした。
【試合結果 順位表】

 遅れてやってきた背番号10が神戸のサッカーを変えた。今季初先発の森岡は前半15分、ペナルティーエリア内でDF2人をかわした際に倒されPKを獲得すると自ら決めて先制する。1―1の後半2分にはマジーニョの足元へ絶妙のパスを送り2点目をアシスト。得点場面以外でも、巧みなボールさばきとアイデアあふれるパスで単調だった攻撃のリズムを作った。

 「僕らしくやって、それをいい形でチームに入れられたらと。こういうサッカーをしたいというビジョンはあったし、その中で結果が出たのはよかったです」

 表情に充実感が浮かぶ。久御山高からプロ入りした10年に8試合に出場するなど、もともと期待の高かった技巧派。昨シーズンにも西野前監督から将来のクラブを背負う逸材として名前を挙げられた。しかし今季は精神面の弱さなどを指摘されて出場機会が減ったうえ、ケガを重ねてピッチから遠ざかっていた。18日のアウェー山形戦で途中出場し猛アピールしてつかんだこの日のチャンスをようやく生かした。

 負ければ解任の可能性もあった安達監督にとっても、勝負の一戦で選んだ勝負手がはまり、ひと安心だ。「選手たちはこちらが望むようなプレーをしてくれたので満足しています」とたたえた。千葉が引き分けたことで3位までの勝ち点差は8に。エースナンバーを背負うMFがさらに運動量と決定力に磨きをかければJ1昇格の可能性は大きく広がる。

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2013年8月22日のニュース