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ザックCB救世主へ!鈴木 豪州戦“ダル流”完封で初陣飾る

[ 2013年7月25日 06:00 ]

DFラインを統率する鈴木(右)はザッケローニ監督から直接指導を受ける

 日本代表は25日、東アジア杯第2戦でオーストラリア代表と対戦する。DF鈴木大輔(23=柏)はセンターバックでの先発デビューが濃厚。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)と同じ都内のジムでトレーニングを行っており、今合宿にはメジャー右腕も使用するサプリメントを持参。“ダル効果”で中国戦3失点の守備陣を立て直す。

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 メジャー右腕に倣って、鈴木が初陣を飾る。チームはこの日も北朝鮮の国境に近い坡(パ)州(ジュ)でオーストラリア戦に向けて調整。センターバックで先発する可能性が高まった鈴木は、森重らとコンビを組んで軽快な動きを見せた。「DFラインを任せるんじゃなくて、自分が主導権を握るということを意識しています」。代表デビュー戦でも積極的にプレーする意気込みを見せた。

 ザッケローニ監督は全体練習後、サイドバックを含めたDF8人を集めて熱血指導。3失点を喫した中国戦では、相手ボールのときのプレスが定まらず、DFラインの押し上げがうまく機能しなかっただけに、体の向き、DFラインの上げ下げなどについて細かい指示を与えた。オーストラリア戦は修正が求められる一戦となるが、1メートル81の鈴木は「ボールの位置によってラインのつくり方が変わる。この2日間はそこを意識してやっていた」と自信をのぞかせた。

 鈴木はダルビッシュやプロゴルファーの薗田峻輔と同じDome社のジムでトレーニングをしている。同社はスポーツ用品ブランド「アンダーアーマー」や、スポーツサプリメントなどを取り扱う「DNS」の日本での使用権利を持っており、その縁もあって今大会はダルビッシュも愛用しているDNSの「R4」というサプリメントを持ち込んでいる。このサプリメントはグルタミンなどを含み、疲労回復に効果がある。チームはこの日、約1時間半みっちり練習した。試合前日では異例の長さだが、“ダルビッシュ効果”もあって鈴木に疲労の色はない。

 鈴木は石川・星稜高出身で、CSKAモスクワ・本田の後輩に当たる。オーストラリア戦は同じ星稜高の先輩、FW豊田も先発デビューする予定。学年では4年先輩だが石川県では一緒にご飯にも行く仲で、常々「一緒に代表を目指そう」と話していたという。昨夏のロンドン五輪では吉田(サウサンプトン)とのコンビで4強入りに貢献。今回はザックジャパンの補強ポイントで本領を発揮し、生き残りをアピールする。

 ▽鈴木 大輔(すずき・だいすけ)1990年(平2)1月29日、東京都出身の23歳。石川・テイヘンズJrユース―星稜高から08年新潟加入。U―17W杯に出場するなど各年代で代表入りし、12年ロンドン五輪で主軸として4位に貢献し今年から柏に移籍した。J1通算67試合2得点。1メートル81、78キロ。利き足は右。

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