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釜本超える!!柿谷 豪州戦でデビュー2戦連発だ

[ 2013年7月23日 06:00 ]

ストレッチをしながら器用にリフティングする柿谷

 日本代表のFW柿谷曜一朗(23=C大阪)が“世界の釜本”超えを狙う。21日の東アジア杯中国戦では史上26人目となるAマッチデビュー戦でのゴールを挙げた。華城競技場(水原)で行われる25日のオーストラリア戦では釜本邦茂氏(69)もなし得なかった、33年ぶりのデビュー2戦連発に挑む。チームは22日、北朝鮮との国境に近い坡州でクールダウン中心の軽めの練習を行った。

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 中国戦で史上26人目のデビュー弾を決めた柿谷のもとには先輩からの祝福が殺到した。「返すのがめんどくさいから」と携帯電話の電源はほとんどオフにしていたというが、C大阪のエースナンバー8を背負った森島氏、日本代表の清武とは電話で話し、元同僚の乾ともメールでやりとりしたことを明かした。香川に関しては「基本はあまりメールは来ない」ようで、「彼はCM撮影とか忙しいですから」とちゃめっ気たっぷりに話した。

 これまで前田、ハーフナー、李らが招集されてきたザックジャパンの1トップ。中国戦で起用された柿谷は新たな可能性を示した。高さはなくても卓越した技術とスピードで起点となり、クロスボールに対しても絶妙なポジションニングでゴールを奪った。引き分けに終わったこともあり、試合から一夜明けたこの日も「悔しかったですね」と満足感はない。ただ、「全チーム引き分けてるので、全部勝てば優勝できると思う」と頭の中は早くも25日のオーストラリア戦に切り替わっていた。

 狙うは連続ゴールだ。柿谷以前にデビュー戦のゴールを決めた25人のうち、2試合連続で得点したのは3人。80年の高原邦夫氏(当時三菱重工所属)以降はいない。ヤンマーなどで活躍し、Aマッチ最多75点を誇る釜本氏でさえも達成できなかった。釜本氏とは面識がないというが「釜本さんもやってないんやったら、できない」と謙遜しながらも、手応えもつかんでいる。

 中国戦についてはザッケローニ監督も「最初良くなかった距離間も徐々に良くなった」と連係面の向上を評価した。天才と言われ続けてきた実力者は「これだけの選手がそろってるので、(連係は)もっと合ってくる。楽しみ」と2戦目はさらに真価を発揮する。

 ≪デビュー2戦連発は過去3人だけ≫国際Aマッチデビュー戦ゴールは柿谷が史上26人目、工藤が27人目だったが、過去に次戦も得点を決めてデビューから2試合連続ゴールとなったのは30年手島志郎、34年川本泰三、80年高原郁夫の3人だけ(その他に95年名波浩がデビュー戦で得点→2試合ベンチ入り不出場→出場2戦目で得点がある)。柿谷、工藤がオーストラリア戦でゴールを決めれば33年ぶり史上4人目となる。

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2013年7月23日のニュース