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柿谷 ザック監督が期待の1トップ起用へ!東アジア杯でテスト

[ 2013年7月19日 06:00 ]

ソウルに到着した日本代表FW柿谷が笑顔でバスに乗り込む

 20日に開幕する東アジア杯に向け、日本代表が18日、韓国入りした。1年後のW杯への生き残りを懸けた戦いで、最も注目を集めているのが初招集のFW柿谷曜一朗(23=C大阪)。関係者によると、アルベルト・ザッケローニ監督(60)は1トップで起用する方針を固めているという。21日の中国戦(ソウル)では、ザックジャパンで初めてとなる史上26人目のデビュー戦ゴールを決め、ブラジルへの狭き門をこじ開ける。

【東アジア杯 日本代表メンバー】

 初招集ながらエースの自覚は十分だ。韓国に向けて出発する前の関西国際空港。C大阪同様にゴールゲッターの役割を担うことになる柿谷は「期待と責任は今まで以上にある。でも、海外組がいないし、本当の意味でフル代表じゃない。その中で名前を残せるチャンス。日本を背負っている以上、優勝して帰ってきたい」と言い切った。

 ザッケローニ監督は15日のメンバー発表で、柿谷の起用法に関し「トップ下もできる。C大阪ではセンターのポジション」と発言。トップ下あるいは1トップで起用することを示唆した。だが、関係者によると、指揮官は柿谷の相手DFを背負ったときの裏に抜けるスピード、さらにポストプレーのうまさを高く評価しており、C大阪と同様に1トップで起用する方針を固めているという。

 大会初戦となる21日の中国戦では、もちろんゴールを狙っていく。代表デビュー戦でゴールを決めれば、ザックジャパンでは初めてとなる。歴代では10年1月6日のアジア杯最終予選イエメン戦でハットトリックを達成したFC東京のFW平山以来26人目。A代表はコンフェデ杯で3連敗しており、中国戦で敗れれば歴代4位タイの4連敗となるだけに、柿谷には連敗ストップの期待もかかる。

 LCC(格安航空会社)の機体で韓国入りしたものの「いびきをかいて寝てたので感じなかった。普通のエコノミーみたいでした」と何事にも動じないずぶとさも見せた。「短い期間やけど、その中でどれだけ一つになれるか。これだけの選手がそろっているし、良い経験になるようにしたい」と柿谷。ザックジャパンでは3月22日のカナダ戦で途中出場のハーフナーが決めたのを最後に、最近7試合は1トップのゴールがない。まずは名刺代わりのデビュー弾を決め、前田、ハーフナー、李らが候補となる1トップのポジション争いに名乗りを上げる。

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