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FIFA会長「国全体は冷やせない」22年W杯冬開催を提案へ

[ 2013年7月18日 09:57 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は17日、2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会の開催時期を夏から冬に移すことを10月の理事会に提案する考えを明らかにした。酷暑が懸念される夏場の中東でサッカーの祭典を開く計画は、変更を強いられる可能性が高まった。

 カタールは競技場を冷房で冷やす計画で、同会長は冬開催に否定的だった。しかし、AP通信などによると、オーストリアのゴイングで開かれた会議に出席し「競技場は冷やせても、国全体は冷やせない」と述べた。最近の医学調査で、夏開催の安全性に疑問が生じたためという。

 カタールは夏開催を主張し、10年に日本や米国などを抑えて開催地に決まった。招致の前提となる開催時期の変更は立候補した他の国の反対を招きかねない。これまで冬開催を求める声も出たが、日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は「簡単には受け入れたくない」と語っていた。

 冬場は有力選手の多くが所属する欧州主要リーグが行われる。日程見直しを求められる各リーグにとっても大きな問題となるが、ブラッター会長は「調整する時間は十分ある」と話した。(共同)

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2013年7月18日のニュース