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ザックジャパン新顔10人 東アジア杯“発掘”重視

[ 2013年7月16日 06:00 ]

会見で厳しい表情を見せるザッケローニ監督

 日本サッカー協会は15日、東アジア杯(20日開幕、韓国)に出場する男子日本代表の23人を発表した。3戦全敗に終わったコンフェデ杯などではセットプレーでの失点を重ねており、アルベルト・ザッケローニ監督(60)は修正に着手。初招集は10人で、指揮官は空中戦に強い初招集のFW豊田陽平(28=鳥栖)、09年1月以来の招集となるDF森重真人(26=FC東京)らに期待を寄せた。

 W杯本大会が刻一刻と迫る中で、ザッケローニ監督が最後のピースを探す戦いに臨む。国内の若手中心で臨む東アジア杯には「勝つために試合はする」と断言。その一方で、「勝てなくても、多くの選手がフル代表に値することが分かったなら、私はより満足感を得られるはずだ」と若手の成長にも大きな期待を寄せた。

 最も期待するのが、日本代表の弱点である空中戦に強い新戦力の発掘。ザックジャパンは3月26日のW杯アジア最終予選ヨルダン戦と、3戦全敗だった6月のコンフェデ杯でセットプレーからの失点を重ねた。この惨状を受け、指揮官もコンフェデ杯後には「何とかしないといけない」と語っていた。

 指揮官は会見で「高さは日本の長所ではない。我々と対戦するチームが(逆に空中戦を)繰り出してくる」とあらためて問題点を強調。現状で視界にその存在が大きく浮かび上がっているのが、1メートル85の豊田と1メートル83の森重だ。豊田については「エリア内で特にハイボールに対しては絶大なる力を発揮する」と評価。森重については「守備的位置ならどこでもできる」と、幅広いプレースタイルを絶賛。加えて「彼はビルドアップもできるし、空中戦も強い」とベタ褒めだ。

 今回は参加を免除された本田、香川らW杯アジア予選を突破したメンバーに対し、指揮官は「素晴らしいグループ」と絶大な信頼を寄せている。そこに割って入るのは至難となるが、その一方で「健全な競争はチームを進化させる」とも強調。森重、豊田に対しては「さらなる成長を願っている。なぜなら、日本代表にとっても有益な存在になる。今大会は、Jリーグだけでなく代表でも良いプレーをできることを私に証明するチャンス」と奮起を促した。

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2013年7月16日のニュース