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リオ五輪世代の監督に“ザックの頭脳”霜田氏が浮上!

[ 2013年7月13日 06:00 ]

2008年、ジェフ市原でコーチを務めた霜田正浩氏(左)

 16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―20日本代表が臨む10月の東アジア競技大会(中国・天津)の監督を日本協会技術委員の霜田正浩氏(46)が務めることが12日、分かった。複数の関係者が明らかにした。東アジア競技大会はリオ五輪年代の立ち上げの大会で、今後の成績次第ではリオ五輪まで指揮を執る可能性もある。霜田氏は8月にアルクディア国際トーナメント(スペイン)に出場するU―19日本代表の監督も兼任する。

 リオ五輪世代は“ザックの頭脳”の指揮の下、スタートを切る。霜田氏はJリーグのトップチームの監督経験がなく、異例の抜てきと言えるが、10年には原技術委員長とともに日本代表のザッケローニ監督招へいに尽力。現在はスカウティングを担当しており、先のW杯ブラジル大会アジア予選でも事前に対戦国の試合を視察、分析し、5大会連続のW杯切符獲得を後押しした。

 93年に関東リーグの横河電機で現役を引退後、94年から大塚FC(J2徳島の前身)のコーチとして指導者生活をスタートさせた。その後、京都時代には強化担当も務め、99年にはクロアチア1部ザグレブに所属した三浦知良(現J2横浜FC)を加入させるなど、手腕を発揮した。FC東京時代の03年には代表監督やJリーグのトップチーム監督を務めるために必要なS級ライセンスを取得。だが、これまでのキャリアはコーチ、下部組織の監督にとどまっていた。

 現時点では16年のリオ五輪まで指揮を執るかは決まっていないが、高い評価を得れば“続投”の可能性も考えられる。ザックジャパンも立ち上げの段階から関わっており、兼任して指揮を執るU―19世代を含む若手からA代表までの一貫した強化も期待できる。“霜田ジャパン”で臨む東アジア競技大会はリオへの第一歩。その手腕に注目が集まる。

 ▽霜田 正浩(しもだ・まさひろ)1967年(昭42)2月10日、東京都生まれの46歳。都高島高卒業後にブラジルへ留学。帰国後の88年に日本リーグのフジタに入団。京都紫光クラブを経て、93年に横河電機で現役引退。その後、指導者として千葉などでコーチを歴任。09年に日本協会入り。1メートル70、63キロ。

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2013年7月13日のニュース