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なでしこ3連覇へ高さプラス 東アジア杯メンバー発表

[ 2013年7月11日 06:00 ]

厳しい表情で記者の質問に答える佐々木監督

 20日開幕の東アジア杯(韓国)に参加するなでしこジャパンのメンバー23人が10日に発表され、左足付け根を痛めているMF澤穂希(34=INAC神戸)は招集を見送られた。大黒柱不在となるが、欧州遠征組18人に追加された代表初招集のDF北原佳奈(24=新潟)ら5選手は平均身長1メートル72・8を誇り、高さを生かすセットプレーが3連覇への秘策となりそうだ。

 会見の席で佐々木監督が自ら切り出した。「お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんけど(新たに加えた)5人が非常に(チームの)平均身長を高くしていまして…」。第3GKとなる1メートル87の山根を筆頭に1メートル73のDF北原、1メートル72のDF坂井、1メートル68のFW菅沢、1メートル64のFW高瀬。この5人に限れば平均1メートル72・8。6月の欧州遠征組18人の1メートル62・7を10センチ以上も上回る。

 「ベストのメンバーをエントリーしたら過去にないぐらいの高さになった」と偶然を強調したが、1メートル72のDF熊谷ら既存戦力と合わせて高さがある選手がそろったのであれば生かさない手はない。「キッカーは宮間に中島、上尾野辺と精度が高いボールを蹴れる。セットプレーで効果的になる」と力を込めた。

 大黒柱の澤は負傷の回復が間に合わず招集を見送った。パスワークを軸に“地上戦”で戦うことに変わりはないが、第2戦となる25日の北朝鮮戦と韓国との最終戦は中1日の日程。3連覇に意気込む指揮官は「2チーム完成できるメンバーを準備した。ターンオーバーも可能」と先発総入れ替えというもう一つの秘策も視野に入れる。

 連覇が始まった08年大会はなでしこにとって記念すべき国際試合初タイトルで、11年W杯優勝につながる躍進への分岐点となった。「チャンピオンとしてどれだけ意地を見せられるか」。プライドを懸けて3連覇に挑む。

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2013年7月11日のニュース