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広島寿人ハットで決めた!J史上初10年連続2桁弾

[ 2013年7月11日 06:00 ]

<広島・川崎F>前半、Jリーグ史上初の10年連続2桁得点となる先制ゴールを決める佐藤

J1第15節 広島4―2川崎F

(7月10日 Eスタ)
 広島のFW佐藤寿人(31)はハットトリックの活躍で、リーグ史上初の10年連続2ケタ得点をマーク。試合も4―2で勝利をおさめた。

 広島の絶対エースが前人未到の大記録を達成した。前半43分、味方シュートをGKがはじいたボールに詰め、ほとんど角度がないところからねじ込んだ。佐藤が今季10点目となる先制弾。10年連続2桁得点の偉業を、フィールドプレーヤー10人が順番に左足を振り抜く“10年連続記念”ゴールパフォーマンスで祝い「チームメートのおかげ」と笑顔を見せた。

 さらに前半46分と後半35分にもゴールを決め、J1通算200回目のハットトリック達成。J1通算129得点は、試合前まで並んでいた横浜Mマルキーニョスを突き放して単独4位となった。J1、J2通算も179点に伸ばして、鹿島のジュニーニョに並ぶトップ・タイ。「Jで1番になったことがうれしい」と喜んだ。得点ランクも再び首位に浮上し、2年連続の得点王へも視界は良好だ。

 点を取り続けられるのには理由がある。試合前は「体は小さくてもアイデアがある」とディナターレ(ウディネーゼ)らセリエAのゴール集を見るのが定番。空き時間があればJ1、J2、海外などカテゴリーを問わずゴール映像を見て「ヒントになるものがないか」と得点のイメージを膨らませる。その努力がピッチに表れているのだ。

 東アジア杯は若手中心の編成が濃厚。「あと5歳若かったら選ばれているとは思いますけど、多分ないと思います」と言う。それでも、圧倒的な決定力を誇るストライカーには日本代表への待望論は根強い。W杯まであと1年。衰えとは無縁の31歳がこれからもJリーグでゴールを量産し続ける。

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