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20日デビューOK!ゴール意欲倍増、宇佐美PK弾

[ 2013年7月9日 06:00 ]

練習試合 G大阪7―3明大

(7月8日)
 首位固めの切り札が決まった!ドイツ1部ホッフェンハイムから復帰したG大阪のMF宇佐美貴史(21)が8日、吹田市内での明治大との練習試合(45分×2)で復帰後初となる対外試合に出場した。2トップの一角で先発し、後半18分に途中交代するまでに1得点1アシストをマーク。ゴールへのこだわりを強くしたアタッカーが、リーグ戦出場が可能となる20日の神戸戦へ臨戦態勢に入った。

 噴き出す汗も心地よかった。直射日光にさらされたピッチ上の気温計が40度を超える中、復帰後初の対外試合出場となった宇佐美が懸命にボールを追いかける。2トップの一角で先発し、前半6分には自らのスルーパスで誘発したPKを沈め先制。左MFに入った後半はFWロチャのゴールをアシストするなど、63分間にわたるプレーで上々の仕上がり具合を見せつけた。

 「(対外試合は)2~3カ月ぶりで楽しかった。コンディションも悪くないし、攻撃はまったく問題なく入れた」

 出場機会に恵まれなかったドイツでの2年間。ピッチで経験を積む機会は少なかったとはいえ、ゴールへの意欲を倍増させて帰ってきた。PKの場面。FW川西にジャンケンで勝ちキッカーをつとめたものの、その後に「(練習試合では)次からは誰が獲得してもオレが蹴る」と川西に宣言した。「(ゴールへの)こだわりは、より一層というか。その辺はハングリーにいく」。得点という結果を残すことがどれだけ重要か、欧州で肌身で感じたからこそだった。

 果たすべき役割も自覚している。FWレアンドロ、MF家長がクラブを去り、MF倉田はケガで離脱中だけに「点取り屋がいなくなったし、そこを担っていければ」と力をこめた。15日の関学大との練習試合を経て、リーグ戦出場が可能となる20日の神戸戦(万博)でのメンバー入りは濃厚。首位固めへ、頼もしすぎる戦力がもうすぐ帰ってくる。

 ≪ロチャ初ゴール≫宇佐美とともに新戦力として加わったFWロチャが“来日初ゴール”を決めた。後半開始から1トップとして途中出場すると、16分に宇佐美のパスで抜け出し右足でシュートを流し込んだ。まだ状態は100%とはいえないものの「試合を重ねることでパフォーマンスは良くなっていくよ」と笑顔。1メートル84、80キロという肉体派ストライカーが、リーグ戦デビューに向けて徐々にコンディションを上げていく。

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2013年7月9日のニュース