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サッカー八百長防止 東京でICPO会議、日本で初開催

[ 2013年7月8日 19:18 ]

 サッカーの八百長防止対策を目的に国際刑事警察機構(ICPO)が主催する会議が8日、東京都内で始まり、日本サッカー協会やJリーグ関係者、各クラブの代表者、審判員らが出席した。日本では初開催で、警察や文部科学省、サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターの関係者を含め、約70人が国外の八百長の実態などについて報告を受けた。

 インターネット賭博の世界的な拡大を背景に、犯罪組織による八百長工作や不正賭博が問題となっている。ICPOのジョン・アボットスポーツ担当は、冒頭で「日本では幸いまだ確認されていないが、八百長汚染は世界中に広まりつつある」と警鐘を鳴らした。

 参加者によると、約170の賭博サイトでJリーグの試合が賭けの対象となっていることが報告された。また、日本のスポーツ界で起こった過去の八百長の例として、プロ野球西鉄(当時)の投手が暴力団の要請で不正に絡んだ「黒い霧事件」や、大相撲の力士同士による勝敗の操作などが示されたという。

 会議は9日も行われる。

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2013年7月8日のニュース