２カ月ぶりに復活　清水ヨンアピン不安なし！！

２カ月半ぶりの復帰戦に向けて調整するヨンアピン

Ｊ１第１４節 名古屋―清水

（7月6日 豊田ス）
　Ｊリーグは、６日に再開する。清水はアウェーで名古屋と対戦。右太腿痛で戦列を離れていたＤＦカルフィン・ヨンアピン（２６）が、２カ月半ぶりに復帰する。ホームにＣ大阪を迎え撃つ磐田は、ＭＦ山田大記（２４）がチームを勝利へと導き、日本代表へアピールを誓う。

　清水に守備の要が帰ってくる。小雨の中で非公開練習を終えたＤＦヨンアピンの表情は、喜びと自信に満ちていた。「もう痛みはないし、次の試合は問題なく出場できる。自分はプレーするために日本に来た。やっとプレーすることができて本当にうれしい」。２カ月半ぶりの公式戦にも一切の不安はない。

　予想以上の長期離脱となった。開幕から公式戦全試合に出場していたが、４月２７日の浦和戦（埼玉）で右太腿を負傷。当初は２週間程度と見られていたリハビリは中断期間まで及んだ。午前と午後の練習に加え、夜はトレーナーとともに自宅マンションでメニューを消化した。６月２３日の専大との練習試合で実戦復帰。地道な努力を重ね、リーグ戦再開に間に合った。

　離脱した責任を感じているからこそ、次節の名古屋戦（豊田ス）に懸ける思いは強い。身長１メートル９４のＦＷケネディ（３０）や１メートル８５のＤＦ田中マルクス闘莉王（３２）ら、空中戦が得意な選手は多いが「チームが最高のパフォーマンスを出すことができるように、自分が力になりたい。自分たちが持ち味とするパスを回すサッカーができれば、相手の良さを消すことができる」と力を込める。

　ヨンアピンが欠場した今季の公式戦は２勝５敗。存在感の大きさは際立っている。「チームに迷惑をかけた分を取り戻したい」。復帰戦を白星で飾り、チームを勢いづける。