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中2男子に暴行の元Jリーガーに判決 懲役1年6月、執行猶予3年

[ 2013年6月28日 13:46 ]

 監督をしていたサッカークラブの合宿中に中学2年の男子生徒に暴行し、重傷を負わせたとして傷害罪に問われたJリーグ「ジェフユナイテッド市原」(現ジェフユナイテッド市原・千葉)元選手の西脇良平被告(33)に、岐阜地裁は28日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

 小嶋順平裁判官は判決理由で「痛みをもって少年を導くという誤った考えから、立場を乱用し、暴行を繰り返した」と指摘。暴行は常習的だったと認定、被害者の肉体的、精神的苦痛は大きいとした。

 刑を猶予した理由については「反省がみられ、更生の環境も整っている」とした。最後には「また好きなサッカーが楽しめるようになる日が来ることを願っています」と諭した。

 判決によると、4月4日、岐阜県各務原市の陸上競技場敷地内で、サッカーの練習試合の休憩中、生徒を蹴り両腕を骨折させ、約3カ月の重傷を負わせたとしている。

 判決後、西脇被告は「厳粛に受け止め、被害者の方に示談を含めこれからお話しする。一つ一つ償っていきたい」と話した。弁護側は控訴しない方針。

 被害者の父親は弁護士を通じ、「判決内容を重く受け止め反省し、被害者の気持ちを決して忘れないこと、サッカー指導者という立場を離れた新たな人生の中で更生していくことを望みます」とのコメントを出した。

 被告はJリーグ市原の下部組織出身。1997年にプロデビューし、2002年にはJリーグ2部のモンテディオ山形でもプレーした。J1で通算12試合、J2で10試合に出場。06年に出身地の大垣市でクラブチームを立ち上げた。協会から無期限活動禁止処分を受け、チームは今年5月に解散した。

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2013年6月28日のニュース