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ザックジャパン ネイマール故郷がW杯前線基地に浮上!

[ 2013年6月27日 06:00 ]

ブラジルW杯で日本代表のキャンプ地候補として浮上したモジダスクルーゼスの風景(富山市提供)

 来年6月12日に開幕するW杯ブラジル大会で、日本代表の前線基地として、サンパウロ州のモジダスクルーゼス市が有力候補に挙がっていることが26日、分かった。ブラジル代表FWネイマール(21)の生まれ故郷で、リゾート地として施設も充実。在留邦人が多く治安面、空港までのアクセス等の条件も最適で、既に視察したアルベルト・ザッケローニ監督(60)も好印象を持っているという。

 ザックジャパンの躍進を占う上でも重要となる前線基地。関係者によると、日本代表スタッフはこれまで約50カ所近い候補地を視察。その中で、すべての条件を満たした場所として、ブラジル代表FWネイマールの生まれ故郷としても知られるサンパウロ郊外モジダスクルーゼスを有力候補に挙げているという。

 (1)空港からのアクセス ブラジルの国土は日本の約22倍と広大な面積を誇り、原博実技術委員長も「空港から近いのもポイント」と選定の重要項目を挙げている。同市はサンパウロ国際空港まで約44キロ。さらに隣町カンピーナスにも国内線を中心に発着する空港を備えている。空港へは車で約40分程度と、抜群のアクセスを誇っている。

 (2)施設が充実 屈指のリゾート地としても知られ、練習場として使用できる複数のスタジアムが存在。レジャー施設も充実する。前回の10年W杯南アフリカ大会では、スパやトレーニングジムなど、設備が充実した屈指のゴルフリゾート「ファンコート」を選定。同市にも同様の五つ星ゴルフリゾートホテルが存在し、選手が長時間ストレスなく過ごせる環境がそろっている。

 (3)治安も良好 コンフェデ杯では政府の政策に反対するデモが各地で勃発。本大会でも同様なデモが起これば、選手にとって大きなストレスになる可能性がある。だが、同市はブラジル全土の在留邦人の約15%(約8500人)が生活。今回のコンフェデ杯では、イタリア代表が入国の際に持ち込んだ大量の生ハムを事前申請を怠ったことで没収されるハプニングがあったが、日本食も簡単に入手できる利点もある。

 (4)指揮官も好印象 関係者によると、ザッケローニ監督も昨年12月のコンフェデ杯抽選でブラジルに来た際に既に視察し、好印象を持っているという。コンフェデ杯では3戦全敗に終わったが、本大会では絶好の前線基地から躍進を狙う。

 ▽モジダスクルーゼス市 ブラジルのサンパウロ州東南部に位置し、人口は約38万人。同州ではサンパウロ市に次ぐ第2の日系人居住地だ。サンパウロ市から50キロ(自動車で約40分)、海抜800メートルの丘陵地帯にあり、緑と山に囲まれた商工都市。石畳の通りと古い家々が欧州の雰囲気を醸し出す歴史深い街でもある。日本の関市(岐阜県)とは69年5月、富山市とは同市に工場を置いた企業の仲介で79年11月に姉妹都市提携を結んだ。

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