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守備戦術めぐり意見の相違 一部選手から“南ア回帰”要求する声も

[ 2013年6月24日 06:00 ]

<日本・メキシコ>後半、エルナンデス(左端)に2点目のゴールを決められガックリの内田(左から2人目)、吉田(左から4人目)ら

コンフェデ杯1次リーグA組 日本1―2メキシコ

(6月22日 ベロオリゾンテ)
 またもや、セットプレーからやられた。0―1の後半21分、左CKのピンチ。ドスサントスのキックをニアサイドで角度を変えられて、最後はエルナンデスに頭で決められた。昨年8月のロンドン五輪準決勝のメキシコ戦と全く同じ失点パターン。当時のメンバーだった吉田麻也は「同じ形でやられた。試合前に(ああいうパターンがあることを)伝えられたと思うし、詰めが甘かった」と肩を落とした。

 3試合で大量9失点。うち3ゴールをリスタートから許した。細かくパスを回して相手を崩す自分たちのスタイルを貫いたことで、最終ラインの裏に膨大なスペースを与えた。その一方で、カウンターを食らうリスクは高まり、ある選手は「全体的にバランスが前過ぎた。アジア相手なら大丈夫だけど、世界では無理。勝てれば良いんだから、10年W杯のような戦い方が悪いとは思わない」と発言。一部選手からは状況に応じて10年W杯南アフリカ大会のように守備を固める戦術が必要との声も上がり始めている。

 ただし、本田は違った考えを抱いている。守備もコンパクトにやった時には良さが発揮されていると主張する一方で、「間延びしたときに個の差が出てくる」と指摘した。それが後半9分の1点目の失点シーン。間延びしたスペースをエルナンデスに突かれ、個の力で得点された。アジアでの戦いでは通用した守備も、世界では振るわず。しかも、選手間で意見の相違が生まれるなど、課題は山積している。

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2013年6月24日のニュース