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岡崎 ハノーバーかサウサンプトンに今夏移籍濃厚

[ 2013年6月23日 06:00 ]

コンフェデ杯の活躍で株が急上昇した岡崎(中央)

 ドイツ1部ハノーバーが、日本代表FW岡崎慎司(27=シュツットガルト)の獲得に乗り出していることが22日までに分かった。同クラブには日本代表DF酒井宏樹(23)が所属しているが、新たに日本人の獲得を画策。ドイツで実績のある岡崎に白羽の矢を立てた。プレミアリーグのサウサンプトンも獲得に動いておりコンフェデ杯の活躍でさらに株が上昇したザックジャパンの得点王は、移籍市場でも注目の一人となってきた。

 コンフェデ杯のイタリア戦でゴールを決めるなど大活躍した岡崎株が急上昇している。ドイツのビルト紙もイングランドやドイツのクラブが興味を示していると報道。今夏に移籍する可能性が高いことを示唆した。関係者によると、岡崎の獲得を狙っているクラブはドイツ1部ハノーバーとプレミアリーグのサウサンプトンという。

 ハノーバーは以前から酒井宏に次ぐ日本人選手の獲得を狙っていた。スポーツディレクターのドゥフナー氏は何度も日本に足を運んでいたが、日本国内だけでなく海外所属選手もチェックしていた。その中で、ドイツで実績のある岡崎をリストアップ。11年9月10日のハノーバー戦で月間最優秀得点にも選出されたオーバーヘッドゴールを決めたが、それが強烈なインパクトとなっていた。複数のポジションをこなせるノルウェー代表のMFアブデラウエがシュツットガルトに移籍することも、岡崎獲得の動きに拍車をかけたという。同じドイツでは、攻撃的な選手2人が抜けたマインツも獲得に興味を示しているという。

 関係者によると、プレミアリーグのサウサンプトンもここに来て争奪戦に参入したという。豊富な運動量とゴール前に飛び出す突進力はプレミアリーグ向き。スペインのエスパニョール時代に横浜MF中村俊輔を指導したアルゼンチン人のポチェッティーノ監督も高評価を与えているという。

 岡崎はシュツットガルトとの契約を14年6月いっぱいまで残している。来季は14年W杯ブラジル大会につながる大事なシーズン。シュツットガルトのボビッチ強化部長は「(岡崎は)移籍する可能性がある」と話している。ACミランが獲得に興味を示しているCSKAモスクワの本田とともに、日本代表の中心選手の動向から目が離せなくなってきた。

 ▽サウサンプトンFC 豪華客船タイタニック号の母港として知られるイングランド南部のサウサンプトンが本拠地。1885年に教会のチームとして誕生したことから愛称はセインツ(聖者)。チームカラーは赤と白。主なタイトルは76年のFA杯優勝。トップリーグでの優勝経験はない。現在は吉田麻也が所属。ホームスタジアムはセントメアリーズ(3万2690人収容)。

 ▽ハノーバー96 ドイツ北部のハノーバーに本拠を置く。1896年に創設。チームカラーは黒と白と緑。ブンデスリーガ2度の優勝を誇る古豪で、12~13年シーズンは9位。現在は酒井宏樹が所属。ホームスタジアムはAWDアレナ(4万8933人収容)。

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2013年6月23日のニュース