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オシム氏 日本代表に激辛評「好きにやらせすぎ」

元日本代表監督のオシム氏

コンフェデ杯1次リーグA組 日本0―3ブラジル
(6月15日 ブラジリア)
 開幕戦でアジア王者の日本は、王国・ブラジルと対戦し0―3と完敗した。前半3分にエースのネイマール(21)に強烈なミドルシュートを決められ、主導権を奪われると、効果的な反撃もできないまま力の差を見せつけられて終わった。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(72)はスポニチに観戦記を寄せ、惨敗の原因として3つのポイントを指摘した。

 日本は何度かブラジルに脅威を与える場面をつくったが、散発的で全体的には力負けだった。ブラジルと対戦すれば「こんなに強いのか」と驚くのは普通。今回は驚いてばかりで、相手に好きにやらせすぎた。

 具体的には日本には(1)スピード(2)コンビネーション(3)勇気――の3つが足りなかった。特にスピードは、プレーのスピードと実際に走るスピードの2つが欠けていた。プレースピードを上げるには、判断の速さと技術の高さが必要になる。実際に走るスピードという面では、日本には速い選手が少なかった。ブラジルは技術が高いうえに走るスピードも速い。だから、パス2、3本で簡単にチャンスをつくることができていた。

 (2)コンビネーションについては、中盤と前線、中盤と守備陣の連係がいまひとつだった。前線に香川や岡崎、清武ら小柄な選手を多く使うなら、もっと緻密なコンビネーションが必要になる。集団でプレーし、コンビネーションを熟成することが、日本人選手の長所を生かす方法だろう。効果的に攻撃ができてこそ、日本人の長所の俊敏性が生かせるはずだ。

 実際、中盤で選手個々では戦えていたが、チームとして組織的な戦いはできていなかった。小柄な選手が1対1で挑んでもフィジカルで負けてはね返される。また、小柄な選手が多いとセットプレーの守備で空中戦の際に不利になり、メンバー構成そのものがリスクになってしまう。

 また、選手個々では、最年長の33歳の遠藤は安定はしていたが、それ以上ではなかった。もっと危険なプレーをするべき。得点を取るためにリスクを冒す必要がある。そのための勇気を持ってほしかった。

 岡崎は攻守にわたり頑張っていた。ここ数年最も成長した選手の一人だ。

 香川はドルトムントやマンチェスターUでプレーする時のように味方選手を生かし、また味方に生かされるプレーをするべきだ。日本代表でプレースタイルを変える必要はない。スタイルを変えては長所を生かせないだろう。

 長谷部はドイツ人がプレーしているようだった。責任感があり、よく走りクレバーでドイツ的なスタイルになった。

 長友はインテルに移籍して2シーズンが経過し、もっと成長しているかと期待していたが、少し慎重になり過ぎていた。期待度からすれば、ちょっとがっかりだった。

 日本代表はまだイタリア、メキシコと対戦できる。実力を測り、経験を積むための大きなチャンスであることに変わりはない。中3日、中2日の過密日程だが、時間的に厳しい中でのコンディション調整に挑戦してみたらいい。それこそが本大会を想定した試運転になる。特にW杯で決勝トーナメントに進出した時に身体、精神両方のスタミナ切れに陥らないよう、経験を積みながら万全な対策を取ってもらいたい。

[ 2013年6月17日 06:00 ]

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