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元Jリーガーに懲役1年6月求刑 中2男子への傷害認める

[ 2013年6月14日 12:33 ]

 サッカークラブの合宿中に中学2年の男子生徒に暴行し、重傷を負わせたとして傷害罪に問われたJリーグ「ジェフユナイテッド市原」(現ジェフユナイテッド市原・千葉)元選手の西脇良平被告(33)=岐阜県大垣市=は14日、岐阜地裁(小嶋順平裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑し、即日結審した。判決は28日。

 検察側は論告で「直立不動の生徒に10回以上激しい暴行を加え、人格的尊厳を著しく傷つけた。生徒の日常生活や学校生活にも支障が出ており、肉体的、精神的苦痛は重大だ」と述べた。

 冒頭陳述では「口頭で注意しても聞かない場合、体で自覚させるべきだとの考えで日常的に暴行を繰り返した」とした。

 一方、被告は最終意見陳述で「自分の暴行がサッカーだけでなく日常生活まで奪ってしまい申し訳ない」と謝罪。弁護側は最終弁論で「指導方法を誤ったと反省している。処分により被告は将来を否定されており、社会的制裁も受けている」とし、執行猶予付き判決を求めた。

 起訴状によると、4月4日、岐阜県各務原市の陸上競技場敷地内で、サッカーの練習試合の休憩中、生徒を蹴り両腕を骨折させ、約3カ月の重傷を負わせたとしている。

 被告は、県警の調べに「指導の一環で度々手を上げていた。他の生徒にも暴行した」と供述。岐阜県サッカー協会は5月26日、無期限サッカー活動禁止処分とした。

 被告はJリーグ市原の下部組織出身。1997年にプロデビューし、J1通算12試合、J2で10試合に出場。2006年に出身地の大垣市でクラブチームを立ち上げ、指導を始めた。

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2013年6月14日のニュース