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堅守ザック日本 最終予選最多シュートブロック32回

[ 2013年6月13日 06:00 ]

ブラジリアに到着したサッカー日本代表

W杯アジア最終予選B組  日本1―0イラク

(6月11日 ドーハ)
 【日本―イラク戦 データ分析】

 W杯出場には勝利しかないイラクの高いモチベーションに苦戦した。イラクに自陣ゴールから30メートル以内まで攻め込まれた回数は50回、一方で日本の同回数は37回。この比較で日本が少なかったのは最終予選8試合で初めてだ。相手ボールを奪って自チームの攻撃につなげた回数はイラク73回、日本は62回。イラクの厳しいプレスに日本のパス成功率も最終予選最低の69%まで落ちた。

 それでもイラクに決定機をつくらせなかったのは冷静で高度な日本の守備力にある。バックパスは最終予選最少の62本と後方に下げずに付け入る隙を与えなかった。シュートブロック32回は最終予選最多。GK川島がセーブしたシュートは後半8分の1本だけで、相手のシュートコースを消し続けた。

 最低だったパス成功率に対してスルーパスの成功率は逆に最高の76%。日本のスルーパスを見ると相手のペナルティーエリア内への決定機を狙ったものは少なく、前がかりな相手の後方サイドのスペースへ中盤から出したパスがほとんど。サイド攻撃とともに相手のカウンター攻撃を封じる大きな要因にもなった。5試合ぶりの無失点はコンフェデ杯に向け明るい材料だ。

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