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ブラジル倒して名乗り!!長友 世界一のSBだ

[ 2013年6月7日 06:00 ]

成田空港に到着した(左から)酒井宏、長友、清武、香川

 不動の左サイドバックが南米の強豪に存在感を示す。14年W杯ブラジル大会の出場権を獲得した日本代表は15日(日本時間16日)のコンフェデレーションズ杯開幕戦でブラジルと対戦する。世界一のサイドバックを目指すDF長友佑都(26=インテル・ミラノ)にとって、ブラジルの両サイドバックは自らの上を行く存在。まずは敵地での直接対決で実力を見せつけ、目標達成へと一歩を踏み出す。日本代表は6日、コンフェデ杯前の最後の国際AマッチとなるW杯アジア最終予選のイラク戦(11日、カタール・ドーハ)に向けて出発した。

 サッカー王国との再戦。長友は早くも燃えていた。W杯最終予選イラク戦の決戦地となるカタールへの出発前、日本代表は千葉県内のホテルに集合。長友の口からは「自分の中ではブラジルに負けるイメージはない。向こうがホームで有利だと思うけど、良い戦いをすれば勝てる」と必勝宣言。8日後に迫った一戦に照準を合わせた。

 世界最速でW杯出場を決めたザックジャパン。1年後の本大会に向け現状を確かめる上で重要な大会となるのが、コンフェデ杯。それは「世界一のサイドバック」を目標に掲げる長友にとっても同じだ。注目は開幕戦のブラジル戦。長友が自身の上を行く存在として挙げるのが、ブラジルの右サイドバック、ダニエウ・アウベス(バルセロナ)と左サイドバックのマルセロ(Rマドリード)。昨年10月16日に対戦した際には両選手とも欠場していた。同じピッチに立つ今回は両選手に自らの実力を示す絶好のチャンス。ネイマール(バルセロナ)らビッグネームぞろいの攻撃陣を抑えた上で攻撃でもチャンスをつくれれば世界一の称号は自然と近づいてくる。

 19日のイタリア戦もセリエAでプレーする長友にとって特別な一戦だ。FWには所属するインテル・ミラノの最大のライバルでもあるACミランからバロテッリ、エルシャーラウィがメンバー入り。ミラノダービーでは左FWのエルシャーラウィをマークするため右サイドバックで起用されており、国際舞台での対戦にも注目が集まる。

 4月に左膝半月板損傷が再発したが、順調に回復している。5月30日の国際親善試合ブルガリア戦、W杯出場を決めた4日のオーストラリア戦では左足でクロスを上げる場面がほとんどなかったが、ザッケローニ監督は「彼が抱える問題は左膝の負傷で1カ月半、練習できなかったことだけ」と一蹴。「コンフェデ杯までにベストの状態に持っていくようにする」と話しており、ブラジル戦、イタリア戦ではベストの状態の長友が見られる可能性が高い。 

 「今は危機感があるけど、まだ伸びしろがあるから楽しみ」。飽くなき向上心を持つ長友が、コンフェデ杯で暴れまくる。

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2013年6月7日のニュース