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豪を制す!ハーフナー 高さに加え肉体改造でフィジカル強化

[ 2013年5月29日 06:00 ]

ブルガリア戦に向け、練習に励む日本代表のハーフナー。肉体改造で高さに加えフィジカルも武器に

 日本代表は28日、親善試合ブルガリア戦(30日)の会場となる豊田スタジアムで調整した。5大会連続のW杯出場が懸かるオーストラリア戦(6月4日、埼玉)に向けた大事な一戦で活躍が期待されるのが1メートル94の長身を誇るFWハーフナー・マイク(26=フィテッセ)。所属クラブでFWコーチの英才教育を受け肉体改造にも成功。まずは仮想オーストラリア戦で成長した姿を見せつける。

 長身FWの胸板は、明らかに以前より厚みを増していた。ブルガリア戦は初めてホームでのW杯出場が懸かる大一番に向けた最後のテストマッチ。今季、欧州の主要リーグで日本人4人目の2桁得点を挙げたハーフナーは「FWなんでゴールを決めたい」と早くも仮想敵国相手にゴールネットを揺らすことだけに集中していた。

 移籍2年目を迎えたフィテッセでは今季、トップ下で起用された後半戦に大爆発。活躍の要因となったのは、一念発起で始めた肉体改造だった。「週2回はやりました」と弱点だった上半身を徹底的に鍛え上げ、相手に競り負けない体を手に入れた。もともと太らない体質で「ジャンクフードを食べたときもあった」と言うが「試合では簡単に当たり負けしなくなった」と自信をつけた。

 今季はさらに、クラブが雇ったストライカーコーチから英才教育を受けた。PSVやシャルケで活躍した1メートル95のレネ・アイケルカンプ氏(48)で、映像を見ながら体の使い方やDFとの駆け引きなど細かい動きを教わった。「“ここでお前が体を張らなかったら意味がない。だったらベンチに下がった方がいいんじゃないか”とか結構ボロクソに言われるんで、メンタルも鍛えられましたね」

 オーストラリアの平均身長は1メートル83で、ブルガリアは1メートル81。ともに高さとフィジカルの強さを売りにしているだけに、高さが武器のハーフナーには大きな期待がかかる。「W杯予選ではまだ全くチームに貢献できていない」。ここまでの最終予選6試合は2試合に途中出場しただけで無得点。まずはブルガリア戦で進化した姿を見せ、オーストラリアとの大一番に弾みをつける。

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2013年5月29日のニュース