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ジーコ氏 W杯はキャンプ地選びからマッチメークまで“任せろ”

[ 2013年5月20日 06:00 ]

笑顔でサムアップするジーコ氏

 Jリーグ創設期に鹿島でプレーし、02~06年に日本代表監督を務めたジーコ氏(60)が14年W杯ブラジル大会で日本を全面バックアップする用意があることを明言した。19日に都内のホテルでスポニチ本紙のインタビューに応じ、日本協会から要請があれば、キャンプ地選定や大会直前のマッチメークに力を貸すことを約束。神様からのアシストが実現すれば、ザックジャパンにとって何よりの追い風となりそうだ。

 日本代表のために、神様が一肌脱ぐ。ジーコ氏は「フリーであれば喜んで日本のお手伝いをしたい。全然、問題はない」と14年W杯ブラジル大会でザックジャパンを全面支援する準備があることを明言。「どこか(ほかのチーム)と契約をしている場合には受けられない」としながらも、「自分の家」と公言する日本の上位進出を願っており、ベースキャンプ地選定や現地でのマッチメークに力を貸す方針を示した。

 日本代表は5大会連続のW杯出場に王手をかけており、日本協会は既に複数のキャンプ候補地を視察済み。W杯出場を決めた場合は、12月6日のW杯1次リーグ抽選会で組み合わせが決まり次第、キャンプ地を決定したい意向だ。だが、環境の良い合宿地には人気が集中して希望が通る保証はない。そこでブラジルで絶大なる知名度を誇るジーコ氏の“口利き”があれば、交渉を有利に運べることは確実。現地クラブとも太いパイプを持つだけに、開幕直前にテストマッチを組む際にも技術レベルやシステムなど希望に沿った相手と対戦できる可能性は高い。

 日本は10年W杯南アフリカ大会で高級リゾート地ジョージでベースキャンプを張り、ストレスの少ない生活を送れたことも16強進出を後押しした。ピッチ外の準備も本大会の結果を大きく左右するだけに、神様の“アシスト宣言”は大きな追い風。ジーコ氏は所属期間は重なっていないが、同じウディネーゼで仕事をした経験のあるザッケローニ監督とも親交がある。「ザッケローニ監督も経験豊富で、良い仕事をしている。今でも日本代表の試合は映像で見ているが、良いサッカーをしている」とW杯での躍進を期待していた。

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2013年5月20日のニュース