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新潟に救世主 川又初ハットも「気分は普通っす」

[ 2013年5月12日 07:45 ]

サポーターに向かって勝利の喜びを伝える新潟のFW川又

J1第11節 新潟3-1鳥栖

(5月11日 ベアスタ)
 得点力不足で苦しんでいた新潟に救世主が現れた。4月27日のホーム鹿島戦から4試合連続で先発出場しているFW川又堅碁(23)がプロ初のハットトリックを達成。「みんながいいボールを集めてくれた。気分は普通っす」と照れながらも自然と笑みがこぼれた。

 開始2分に右CKを頭で合わせて先制点を奪うと、前半24分に左足で、後半21分にはFW田中達からのクロスをゴール前で切り返し右足で決めた。これで3戦連続得点で今季5点目。一躍チームの得点源となった。

 愛媛・小松高時代にJ2愛媛でJデビューし、新潟で6年目。10年にはブラジルのサンパウロ州2部カタンドゥベンセに期限付き移籍をした。家族、親戚の生活も背負ってプレーする選手を見て「ハングリーさを学んだ」と闘争心を身につけた。

 昨年は期限付き移籍しJ2岡山でプレー。連続して出場する機会を得ると、大型のストライカーながらDFの裏に抜ける走力もつけ、駆け引きやシュートのタイミングなど「点を取ることを覚えた」と日本人最多の18得点を挙げた。

 新潟に戻った今季は当初は気負いから「ゴール前で慌ててばかり」。だが、エースのブルーノ・ロペスのケガで先発出場すると、3日の清水戦でJ1初ゴール。「続けて試合に出ているうちに試合の流れも分かってきた。どうやったらゴールを決められるか落ち着いて考えられるようになった」と成長を実感した

 12日は母の日。この日は愛媛県西条市から父・勇人さん(50)母・万里子さん(50)が応援。川又は「一日早いけど、いいプレゼントができました」とスタンドの両親に手を振った。

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