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大宮 連続不敗22戦目で止まる…監督「いい意味で解放される」

[ 2013年5月12日 06:00 ]

仙台に敗れてJ1連続無敗記録が21試合で途切れた大宮イレブン

J1第11節 大宮1-2仙台

(5月11日 ユアスタ)
 大宮は後半の猛反撃もFWズラタンの1点だけだった。1―2で敗れて今季初黒星。連勝は7で、昨年9月から続いていた負けなし記録は21で止まった。「球際の激しさなどアグレッシブさで相手が上回っていた。後半は良かったが…」と、ベルデニック監督は振り返ったが、立ち上がりから仙台の激しいプレッシャーにのみ込まれた。

 前半7分に左CKから一度はクリアしたボールをつながれて赤嶺にゴール右隅へ先制点を許す。前半終了直前にもウイルソンに左サイドを独走されて2点目を決められた。警戒していたセットプレーとカウンターからの失点。激しいつぶしから、ロングボールを多用された。大宮が得意のカウンターを仕掛けようにもすぐさま自陣深くに蹴り込まれては持ち味を発揮できない。前半のシュートは2本だけ。主導権を握れず後手に回った。

 昨年も仙台には2戦2敗と相性は悪い。21試合負けなしの記録も仙台に黒星を喫した後から始まった。しかも、ベルデニック監督にとって仙台は03年9月から04年まで監督を務めた古巣。因縁の中で記録は途切れたが、まだ首位をキープしており、焦りはない。

 ベルデニック監督は「私も選手も記録のことを話題にしたことはない。周りが言っていただけで、雑音やプレッシャーからいい意味で解放されて試合に集中できる」と前向きにとらえた。MF渡辺が「シーズンが終わった時に、この試合がターニングポイントと言われるように、いい方向に向かいたい」と言えば、GK北野も「ここから大宮の強さを見せたい」と再スタートを誓った。昨年まで残留争いでしか注目されなかったチームが春からJ1の主役になった。マークが厳しくなる今後。敗戦からの戦いぶりが悲願の優勝への鍵となる。

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2013年5月12日のニュース