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寿人が示した「感謝」…大宮―広島戦で見たフェアプレーの素晴らしさ

[ 2013年5月7日 11:43 ]

<大宮・広島>試合後、大宮サポーターにあいさつする広島イレブン
Photo By スポニチ

 広島のGK増田が大宮FW富山と激突して一時記憶喪失となり、ピッチに救急車が入る異例の事態となった6日の大宮―広島戦(NACK)。思わぬアクシデントにスタジアムは騒然となったが、両チームの選手、サポーターが取った行動にサッカーファンから称賛の声が上がっている。

 アクシデントが起こったのは後半39分。ゴールを狙う富山が飛び出したGK増田より一瞬早く頭でボールに触わり、勝ち越しゴール。その際に互いに顔面から激突して両者とも頭部を地面に打ちつけ、しばらくは起き上がれなかった。

 富山は数分後に担架で運び出されたが、増田は首の損傷も懸念されたためピッチに横たわったまま。この時、増田を勇気づけようと、広島だけでなくホーム大宮の応援席からも“増田コール”が起こった。試合後は雨の降りしきる中、「紳士的に対応してくれた。感謝の気持ちを伝えたかった」とFW佐藤が音頭を取り、広島イレブンが大宮サポーターにあいさつ。増田が倒れている間、心配そうにそばを離れなかった大宮FWノヴァコヴィッチは佐藤とユニホームを交換し、しっかりと抱き合った。

 この光景をスタジアムや中継を通じて見たサッカーファンは、ツイッター上などで「感動した」「人として素晴らしい」「フェアプレーっていいね」と称賛の声。現地で観戦していたというなでしこジャパンのDF岩清水梓(26、日テレ)もツイッターで「何度か涙を堪えました。スポーツって素晴らしい」とつぶやき、7日に更新したブログでも「スポーツでの感動。これぞスポーツマンシップ!!両選手の一日でも早い復帰を願ってます」と思いをつづった。

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