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一時は職業も答えられず…森保監督「生命に関わるかもしれないんだぞ」

[ 2013年5月7日 08:22 ]

<大宮・広島>後半、大宮・富山と激突した広島GK増田を心配する森保監督

J1第10節 広島1―2大宮

(5月6日 NACK)
 広島のGK増田が大宮戦の後半39分、大宮FW富山と競り合いになりともに顔面から激突。増田は首の損傷も懸念されたため、ピッチに救急車が入る異例の事態となった。

 「生命に関わるかもしれないんだぞ!」と救急車をピッチに入れるよう要求した広島の森保監督。主催者である大宮の鈴木社長が了承し、緑の芝に救急車が進入した。増田は一時は記憶喪失で自身の職業さえ分からなかったというが、さいたま市内の病院に搬送され、脳振とうと診断。7日の再検査で異常がなければ広島に戻ることになった。

 増田はこの日がJ1デビュー戦。激突時は一瞬の差でボールに触れず失点したが、恐れ知らずのプレーで対応した。広島のFW佐藤は「守る方も体を張って防ぎに行かないと。それだけ厳しい世界でやっている」と後輩を称えた。

 ≪過去の救急車が入った試合≫

 ◇05年9月17日・横浜―FC東京戦(日産ス) 後半ロスタイム、FC東京のルーカスはセンターサークル付近で横浜の選手が蹴ったボールを競った際、味方選手と激突。すぐに立ち上がったが、その後、意識不明に。ピッチの中に救急車が入り、病院へ搬送された。診断は「脳振とうおよび頸椎(けいつい)捻挫」だった。

 ◇07年4月21日・甲府―柏戦(小瀬) 前半ロスタイム、柏の石川直樹(現仙台)がゴール前で競り合った際、相手選手と激突して頭部を強打。ピッチに倒れ込んだ。ハーフタイムに救急車がピッチ脇に入り、病院に運ばれた。「頭部打撲および脳振とう」と診断された。

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