バイエルン“クラブ史上最強”　栄冠にあと１勝「我々には力がある」

＜バルセロナ０―３バイエルンＭ＞２季連続の決勝進出にファンと喜ぶバイエルンＭの選手たち

欧州ＣＬ準決勝第２戦 バイエルン・ミュンヘン３―０（２試合合計７―０）バルセロナ

（5月2日 バルセロナ）
　第１戦の４点リードもあり、余裕の試合運び。自陣に堅固な守備組織をつくって攻撃を受け止め、相手のお株を奪う滑らかなパス回しからの速攻がさえた。

　今季終了後の勇退が決まっているハインケス監督は「選手たちの集中力は素晴らしく、最初からいい内容だった。でもバルセロナに（２戦合計）７―０で勝てるとは」と予想以上の好結果を喜んだ。

　後半４分にＭＦロッベンが先制すると、後は一方的。ＭＦリベリが左サイドを崩し、２点を加えて勝負を決めた。ロッベンは「チーム全体がまとまり、全員が役割を果たした。欧州を支配してきたチームにこんな勝ち方ができてうれしい」と胸を張る。

　あと１度警告を受けると出場停止となるＭＦシュバインシュタイガーら、３人の主力を後半途中に相次いでベンチに下げ、万全の状態で大一番を迎える態勢まで整えた。昨季、本拠地での決勝で逃した栄冠にあと１勝に迫った。

　圧倒的な強さでリーグ優勝を果たし、ドイツ杯も決勝進出を決めていて、クラブ史上最強との呼び声も高い。ラーム主将は「我々には、特別なことを成し遂げられる力がある」と自信をみなぎらせ、頂点を見据えた。